AI活用

生成AIの企業を紹介!開発する主な会社と日本企業の活用状況を解説

中島大介(なかじ)読了時間 約14分
生成AIの企業のアイキャッチ

生成AIのニュースには多くの会社の名前が出てきて、どの会社が何を作っているのか分かりにくいと感じていないでしょうか。ほかの会社がどれくらい生成AIを使っているのかも、自社で導入を考えるうえで気になるはずです。

この記事では、生成AIを開発する海外と日本の主な企業・日本企業の活用状況・海外と国産の選び方・導入の進め方を、各社の公式情報と帝国データバンクの調査に沿って解説します。

記事を読めば、生成AIの主な企業の全体像と、自社が選ぶときの基準が分かる状態です。結論は、開発する会社の名前よりも、自社の業務に合うか・入力したデータがどう扱われるかで選ぶことが重要です。まずは1つのサービスを小さな業務で試しましょう。

生成AIを開発する海外の主な企業

生成AIを開発する海外の主な企業は、以下の表のとおりです。

企業主なサービス特徴
OpenAIChatGPT・Codex対話型のAIと開発向けのAIを提供
AnthropicClaude・Claude CodeAIの安全性と研究を掲げる
GoogleGemini・NotebookLM動画や文書など多くの形式を扱える
MicrosoftMicrosoft 365 CopilotWordやExcelなどの業務アプリで使える

各企業の内容は、以下の4つです。

  • OpenAIはChatGPTを提供している
  • AnthropicはClaudeを提供している
  • GoogleはGeminiを提供している
  • Microsoftは業務アプリで使うCopilotを提供している

OpenAIはChatGPTを提供している

OpenAIは、対話型の生成AIのChatGPTを提供する企業です。プログラムの作成を任せられる開発向けのAIのCodexも提供しています。

帝国データバンクの調査でも、企業の生成AIの使い道は文章の作成や要約が中心でした。ChatGPTのような対話型のサービスは、文章の作成や要約で使い始めやすい道具です。

AnthropicはClaudeを提供している

Anthropicは、対話型の生成AIのClaudeを提供する企業です。公式サイトでは、自社をAIの安全性と研究の会社と説明しています。

開発の作業を任せられるClaude Codeも提供しており、楽天などの開発の現場で使われています。

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GoogleはGeminiを提供している

Googleは、生成AIのGeminiを提供しています。Geminiのアプリは、文書・表計算・写真・動画などのファイルをアップロードして分析できます。

資料をもとに質問へ答えるNotebookLMも、Googleのサービスです。Googleのメールや文書のサービスと組み合わせて使える点が特徴です。

Microsoftは業務アプリで使うCopilotを提供している

Microsoftは、Microsoft 365 Copilotを提供しています。公式サイトは、使い慣れたアプリの中のデータを価値のある情報に変える、仕事向けのAIと説明しています。

WordやExcelなどを日常的に使う会社では、今の業務の流れを変えずにAIを取り入れやすい選択肢です。

ほかにも、Grokなどのモデルが開発ツールで使われています。生成AIの企業の顔ぶれは変化が速いため、最新の情報は各社の公式サイトで確かめてください。

生成AIを開発する日本の主な企業

生成AIを開発する日本の主な企業を、公式情報で確認できた範囲で以下の5つ紹介します。

  • NTTは軽量な大規模言語モデルのtsuzumi 2を開発した
  • NECは生成AIのcotomiを提供している
  • SB Intuitionsは日本語に特化したモデルを開発している
  • ELYZAは大手企業の言語モデルの活用を支援している
  • Sakana AIは日本語に特化したモデルなどを提供している

NTTは軽量な大規模言語モデルのtsuzumi 2を開発した

NTTは、独自の大規模言語モデルのtsuzumi 2を開発しました。大規模言語モデルは、文章を理解して生成するAIの中心になる仕組みです。

NTTの研究開発サイトによると、tsuzumi 2は1つのGPUで動く軽量なモデルです。機密性の高い情報を扱うために、自社の設備の中で動かしたい企業の需要を想定しています。

文書への質問や要約など、ビジネスでよく使われる処理の能力を重点的に強化したと説明されています。

NECは生成AIのcotomiを提供している

NECは、生成AIのcotomiを開発しています。2025年1月には、大塚商会と共同で、自社の設備の中で生成AIを使える製品の提供を始めると発表しました。

2025年11月には、AIが自律的に作業を進める営業支援のソリューションも発表しています。

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SB Intuitionsは日本語に特化したモデルを開発している

SB Intuitionsは、ソフトバンクが100%出資する生成AIの開発会社です。公式サイトによると、日本語に特化した言語モデルの開発を進めています。

データはすべて国内のデータセンターで管理し、安全性の高い環境で開発と学習を進めていると説明しています。

ELYZAは大手企業の言語モデルの活用を支援している

ELYZAは、ディープラーニングを軸にしたAIの企業です。公式サイトによると、2020年に独自の大規模言語モデルの開発に成功し、主に大手企業の言語モデルの活用を支援しています。

Sakana AIは日本語に特化したモデルなどを提供している

Sakana AIは、日本で先端のAIを開発することを掲げる企業です。公式サイトには、複数の最先端のモデルを統率して複雑な作業をこなすSakana Fuguや、日本語に特化したSakana Namazuが製品として載っています。

金融や防衛の分野向けのソリューションも案内されています。

日本企業の生成AIの活用状況

帝国データバンクは2026年3月に、全国の企業を対象に生成AIの動向を調査しました。有効回答は1万312社で、分かったことは以下の5つです。

  • 生成AIを業務で活用している企業は34.5%
  • 大企業は46.5%で小規模企業は28.0%
  • 使い道は文章の作成・要約・校正が最も多い
  • 活用している企業の86.7%が効果を実感している
  • 課題は情報の正確性が50.4%で最も多い

生成AIを業務で活用している企業は34.5%

生成AIを業務で活用していると答えた企業は、全体の34.5%でした。内訳は、非常に活用しているが4.4%で、やや活用しているが30.2%です。

今は活用していないが今後の活用を検討している企業は14.2%で、活用を禁止している企業は0.4%にとどまります。帝国データバンクは、企業全体としては移行期にあると分析しています。

大企業は46.5%で小規模企業は28.0%

企業の規模が大きいほど、活用している割合が高くなっています。規模ごとの結果は、以下の表のとおりです。

企業の規模活用している割合
大企業46.5%
中小企業32.4%
小規模企業28.0%

従業員の数で見ると、1,000人を超える企業は63.6%で、5人以下の企業は29.6%でした。業界別では、サービスが47.8%で最も高く、建設は26.4%です。

使い道は文章の作成・要約・校正が最も多い

活用している企業に主な使い道を尋ねた結果は、文章の作成・要約・校正が45.1%で最多でした。情報収集が21.8%で、企画を立てるときのアイデア出しが11.0%と続きます。

データの集計・分析は7.4%で、プログラミングの支援は5.9%です。判断自体を任せるよりも、判断の手前にある情報の整理や文章化に使われています。

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活用している企業の86.7%が効果を実感している

活用している企業のうち、業務への効果が出ていると答えた企業は86.7%でした。大いに効果が出ていると答えた割合は、小規模企業が29.7%で、大企業の20.8%を上回っています。

人手の限られた企業ほど、文章の作成や情報の整理の効率化を強く感じている可能性があります。

課題は情報の正確性が50.4%で最も多い

懸念や課題では、情報の正確性が50.4%で最多でした。専門の人材やノウハウの不足が41.3%で、活用すべき業務の範囲が40.0%です。情報漏えいのリスクは33.5%でした。

悪影響やトラブルはないと答えた企業が67.7%を占めます。一方で、使いこなせる社員と使いこなせない社員の間で成果の差が広がったと答えた企業が、18.8%ありました。

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海外の生成AIと国産の生成AIの選び方

海外の生成AIと国産の生成AIを選ぶときは、以下の3つを確かめます。

  • 幅広い業務で使うなら海外の主要なサービスから試す
  • 自社の設備や国内でのデータの管理を重視するなら国産も候補になる
  • 入力したデータが学習に使われない条件を確かめる

幅広い業務で使うなら海外の主要なサービスから試す

文章の作成・調査・資料づくりなど、幅広い業務で使う場合は、ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotなどの主要なサービスが最初の候補です。利用者が多く、使い方の情報を見つけやすい利点があります。

すでに使っている業務アプリとの相性も、選ぶ基準の1つです。Microsoftの製品を使う会社はCopilot、Googleの製品を使う会社はGeminiを試すと、導入の手間を抑えられます。

自社の設備や国内でのデータの管理を重視するなら国産も候補になる

機密性の高い情報を扱う業務では、データを置く場所が選ぶ基準になります。NTTのtsuzumi 2は、自社の設備の中での運用を想定した軽量なモデルです。

SB Intuitionsも、データを国内のデータセンターで管理すると説明しています。金融・医療・自治体など、データの管理に厳しい条件がある業種では、国産の生成AIを比べる価値があります。

入力したデータが学習に使われない条件を確かめる

海外か国産かにかかわらず、入力したデータがAIの学習に使われるかどうかを確かめてください。同じサービスでも、個人向けのプランと法人向けのプランで扱いが違う場合があります。

帝国データバンクの調査でも、情報漏えいのリスクを課題に挙げた企業が33.5%ありました。契約の前に、利用規約とデータの扱いの説明を読んでおきましょう。

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企業が生成AIを導入するときの進め方

企業が生成AIを導入するときは、以下の4つの手順で進めます。

  • 文章の作成や情報収集など効果が出やすい業務を選ぶ
  • 入力してよい情報のルールを決める
  • 社員が学ぶ機会を作る
  • 効果を測って対象の業務を広げる

文章の作成や情報収集など効果が出やすい業務を選ぶ

最初の対象は、多くの企業で使われている文章の作成・要約・校正や、情報収集が向いています。どの部署にもある作業のため、効果を比べやすくなります。

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入力してよい情報のルールを決める

使い始める前に、入力してよい情報の範囲と、使ってよいサービスを決めます。調査では、トラブルが起きたときの責任の所在などのルールの整備を課題に挙げた企業が25.5%ありました。

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社員が学ぶ機会を作る

使いこなせる社員とそうでない社員の差は、放っておくと広がります。全員が基本の使い方と注意点を学ぶ機会を作ってください。

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効果を測って対象の業務を広げる

試した業務では、作業時間がどれだけ減ったかを測ります。効果を確かめられた使い方を、ほかの部署や業務に広げます。

生成AIの企業のよくある質問

生成AIの企業についてよく出る疑問は、以下の4つです。

  • 生成AIの大手の企業はどこですか?
  • 日本で生成AIを開発している企業はありますか?
  • 生成AIを活用している企業の割合はどれくらいですか?
  • 中小企業でも生成AIを活用できますか?

生成AIの大手の企業はどこですか?

対話型の生成AIでは、ChatGPTのOpenAI・ClaudeのAnthropic・GeminiのGoogle・CopilotのMicrosoftが代表的な企業です。

3大や4大などの呼び方に、公的な定義はありません。

日本で生成AIを開発している企業はありますか?

あります。NTTのtsuzumi 2・NECのcotomi・SB Intuitions・ELYZA・Sakana AIなどが、言語モデルを開発しています。

日本語への対応や、国内でのデータの管理を強みに挙げる企業が多い点が特徴です。

生成AIを活用している企業の割合はどれくらいですか?

帝国データバンクの2026年3月の調査では、生成AIを業務で活用している企業は34.5%でした。大企業は46.5%で、中小企業は32.4%です。

中小企業でも生成AIを活用できますか?

活用できます。同じ調査では、大いに効果が出ていると答えた割合は、小規模企業のほうが大企業より高い結果でした。

月額で使えるサービスから始めれば、大きな初期投資は必要ありません。

生成AIは企業の目的に合うサービスを選んで小さく試しましょう

生成AIは、海外ではOpenAI・Anthropic・Google・Microsoftなどが、日本ではNTT・NEC・SB Intuitions・ELYZA・Sakana AIなどが開発しています。日本企業の活用は34.5%で、活用している企業の多くが効果を実感しています。

まずは文章の作成や情報収集などの身近な業務で、1つのサービスを試しましょう。入力してよい情報のルールを決め、効果を測りながら広げることが、生成AIを企業の成果につなげる近道です。

この記事の監修者

中島大介(なかじ)

中島大介(なかじ)

株式会社メリル 代表取締役 / 記事監修

株式会社メリル代表取締役。SEO歴20年以上。最新AIやセキュリティについて発信するYouTube「ウェブ職TV」は登録者15万人以上。著書「ChatGPT & Copilotの教科書」は10万部突破!

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