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AIエージェントとは?仕事を任せるおすすめ7選を比較!無料の範囲と選び方も解説

中島大介(なかじ)読了時間 約31分
仕事を任せるAIエージェントのおすすめ7選を比較した記事のアイキャッチ

OpenAIは2026年9月29日、24時間働き続けるAIエージェント「dots」を発表しました。7月のChatGPT WorkやGoogleのGemini Spark、AnthropicのClaude Coworkと合わせ、大手3社の「仕事を任せる」AIが出そろった形です。

製品ごとに対象プラン・料金・動く場所・読めるデータが違います。知名度だけで選ぶと、契約しても使わなかったり、見せる予定のないメールまで読まれたりする失敗につながります。この記事で解説するのは、AIエージェントとは何かと、仕事を任せるAIエージェントのおすすめ7選の比較・無料で使える範囲・選び方・導入の注意点です。

記事を読めば、自社の仕事にどのAIエージェントが合うかを判断できます。最初の1つは普段使っているサービスの有料プランに付いたAIエージェントから選び、外部に影響しない調べ物で試すのが近道です。

AIエージェントとは?チャットAIとの違いと4つのタイプ

「AIエージェント」の呼び名は、チャットAIの新機能から開発者向けのツールまで幅広く使われています。AIエージェントの全体像は、以下の4つに分けると理解しやすくなります。

  • AIエージェントは目標に向けて自分で手順を進めるAI
  • チャットAIとAIエージェントの違い
  • 自律型AIエージェントは人が見ていない間も仕事を進める
  • 仕事を任せるAIエージェントの4つのタイプ

AIエージェントは目標に向けて自分で手順を進めるAI

AIエージェントは、利用者から目標を受け取り、必要な手順を自分で考えて実行するAIです。総務省・経済産業省のAI事業者ガイドライン(第1.2版)では、AIエージェントを「特定の目標を達成するために、環境を感知し自律的に行動するAIシステム」と定義しています。

Webで調べる・ファイルを作る・メールやカレンダーを読むなどの行動まで、自分で進めるのがAIエージェントの特徴です。人は途中の手順を1つずつ指示せず、目標と条件を伝えて成果物を受け取ります。AI事業者ガイドライン(第1.2版)

チャットAIとAIエージェントの違い

チャットAIは、利用者の質問に答えを返すと1往復が終わります。AIエージェントは道具を使いながら作業を続け、成果物ができるまで進める仕組みです。チャットAIとAIエージェントの主な違いは、以下の表のとおりです。

比べる点チャットAIAIエージェント
動き出すきっかけ利用者の質問利用者が渡した目標
作業の進め方1回の回答で終わる手順を考えて複数の作業を続ける
使う道具主に会話の中の文章Web・ファイル・メール・カレンダーなどのアプリ
受け取るもの答えや下書き完成した資料・表・調査結果など
人の役割毎回の指示と仕上げ目標の指示と結果の確認・承認

たとえば「来週の会議資料を作って」と頼むと、チャットAIは構成案や文章を返します。AIエージェントは必要な情報を集め、スライドのファイルまで仕上げてから結果を報告します。

自律型AIエージェントは人が見ていない間も仕事を進める

自律型AIエージェントは、細かい指示を待たずに、目標に向けて自分で判断しながら動くAIエージェントの呼び方です。中でもOpenAIのdotsとGoogleのGemini Sparkは、利用者のパソコンやスマートフォンが閉じていても、クラウドの上で24時間動き続けます。

dotsは、利用者が話しかけていない間も接続済みのアプリを参照し、頼まれる前に役立つ仕事を探します。自律性が高いほど任せられる範囲は広がる一方、AIエージェントが読める情報と実行できる操作も広がるため、承認のルールが欠かせません。

OpenAI「dotsのご紹介」、Gemini Spark公式ページ

仕事を任せるAIエージェントの4つのタイプ

すぐに契約して使えるAIエージェントは、動き方と動く場所で4つのタイプに分かれます。4つのタイプの違いは、以下の表のとおりです。

タイプ主な製品向いている仕事動く場所
頼んだ仕事を完成まで進めるChatGPT Work・Claude Cowork・Manus調査・分析・資料や表の作成提供元のクラウド(一部は利用者のパソコン)
24時間動き続けるOpenAIのdots・Gemini Sparkメールや予定を見ながら先回りする仕事提供元のクラウド
自分の機器で動かすオープンソースHermes Agent・OpenClawチャットアプリからの指示・定期的な仕事利用者のパソコンやサーバー
プログラミング向けClaude Code・Codexプログラムの作成・修正利用者のパソコンやクラウド

プログラミング向けのClaude CodeやCodexは、開発者がコードを書かせるための別カテゴリの道具です。仕組みはClaude CodeとはとCodexとはで、複数のAIエージェントを並列で動かす土台はgit worktreeの使い方で解説しています。

編集部は2026年9月26日、複数のAIエージェントの作業をまとめて管理するOrca v1.4.210を試しました。Orca側の権限を手動にしても、Claude Code側が自動で進む設定のままだとファイル編集の確認は表示されませんでした。開発向けのAIエージェントでも、承認の設定はAIエージェント本体の側まで確かめる必要があります。実際の画面はOrcaの使い方で紹介しています。

営業支援や問い合わせ対応の業務ソフトに組み込まれたAIエージェントは、この記事の比較に含めていません。比べるのは、プログラミング向けを除く3つのタイプから選んだ7つの製品です。

仕事を任せるAIエージェントおすすめ7選の比較

7つの製品は、使える有料プランと、無料で試せるかどうかで大きく違います。2026年10月1日時点で公式に提供が確認できる7つの比較は、以下の表のとおりです。

製品(開発元)タイプ得意な仕事使えるプランと料金の目安無料で使えるか
ChatGPT Work(OpenAI)完成まで進める調査・分析・文書・表・スライドの作成Web版・モバイル版はChatGPT Plus(月20ドル)以上デスクトップアプリなら使える
dots(OpenAI)24時間動き続ける目標に向けた継続的な仕事ChatGPT Pro(月100ドル〜)・Business Premium使えない
Gemini Spark(Google)24時間動き続けるGmailやカレンダーなどGoogleアプリの仕事Google AI Pro(月2,900円)・Ultra使えない
Claude Cowork(Anthropic)完成まで進める資料作成や複数ファイルを扱う作業Claude Pro(月20ドル)以上使えない
Manus完成まで進めるリサーチ・ウェブサイト・スライドの作成無料プランあり・Pro月20ドル〜無料プランあり
Hermes Agent(Nous Research)自分の機器で動かす覚えた手順での定型作業・チャットからの指示本体無料・AIモデルの利用料は別本体は無料
OpenClaw(OpenClaw Foundation)自分の機器で動かすチャットアプリからの指示本体無料・有料プランなし本体は無料

ドル表記の料金は、公式の料金ページやヘルプに載っている月額です。日本円での請求額は、契約時の購入画面で確かめてください。各製品の特徴は、以下の7つに分けて紹介します。

  • ChatGPT Workは調べ物から資料の完成まで任せられる
  • OpenAIのdotsは24時間動き続けて自分から仕事を探す
  • Gemini SparkはGoogleアプリの仕事を24時間引き受ける
  • Claude Coworkはパソコンのファイルを使う作業まで任せられる
  • Manusは無料プランから試せる汎用のAIエージェント
  • Hermes Agentは使い込むほど仕事を覚えるオープンソース
  • OpenClawはチャットアプリから指示するオープンソースのAIエージェント

ChatGPT Workは調べ物から資料の完成まで任せられる

ChatGPT Workは、時間のかかる複数の手順が続く仕事を、完成した成果物まで進めるOpenAIのAIエージェントです。2026年7月9日に提供が始まり、ChatGPTの画面で「Work」に切り替えて使います。

調べ物・情報の分析に加え、文書・表計算・プレゼンテーション・レポートの作成まで任せられます。ChatGPTのデスクトップアプリなら、許可したパソコン内のファイルやアプリも作業に使える仕組みです。

Web版とモバイル版のChatGPT Workを使えるのは、Plus・Pro・Business・Enterpriseなどの有料プランです。WindowsとMac向けのChatGPTデスクトップアプリなら、無料プランとGoプランでもWorkを使えます。ChatGPTの料金と利用枠ChatGPTを仕事で使っていて資料作成の時間を減らしたい人にとって、最初の候補になります。使い方と料金の詳細は、ChatGPT Workとはで解説しています。

OpenAI Help「ChatGPT Work and Codex」、OpenAI Help「ChatGPT Release Notes」

OpenAIのdotsは24時間動き続けて自分から仕事を探す

dotsは、専用のクラウドコンピューターを持ち、利用者の目標に向けて24時間作業を続けるAIエージェントです。1つひとつのエージェントを「dot」と呼び、4,000以上のアプリに接続して情報を集めます。

dotは頼まれた仕事に加え、利用者が話しかけていない間も、接続済みのアプリから役立つことを探して提案します。ChatGPTのほか、SlackやTeams、音声通話からもdotに話しかけられる設計です。

dotsの対象は、ChatGPTのProとBusiness Premiumの利用者です。最初の1体は追加料金なしでプランに含まれ、日本のProも提供の対象に入っています。常に仕事を先回りしてほしい人に向く一方、ChatGPT Proは月100ドルからで、7つの中で始める費用が最も高い製品です。編集部の検証結果はOpenAIのdotsとはにまとめています。

OpenAI「dotsのご紹介」、OpenAI Help「Getting started with your dot」

Gemini SparkはGoogleアプリの仕事を24時間引き受ける

Gemini Sparkは、Googleが2026年5月19日のGoogle I/Oで発表した、24時間動くパーソナルAIエージェントです。Gemini 3.5を搭載し、パソコンを閉じていてもGoogleのクラウドの上で仕事を続けます。

GmailやGoogleカレンダー・ドライブ・ドキュメントなどのGoogleアプリと直接つながり、1回限りの仕事から決まった時間の自動実行まで任せられます。アプリとの接続は初期状態でオフで、支払いやメールの送信などの重要な操作は実行前に利用者へ確認する設計です。

日本では、2026年7月29日にGoogle AI Proの利用者への順次提供が発表されました。Google AI Proは月2,900円、Ultraは月14,500円からです。GmailやGoogleカレンダーで仕事をしている人に合います。日本での提供状況と使い方はGemini Sparkとはで解説しています。

Gemini Spark公式ページ、Google Japan Blog「Gemini Spark」、Google AIのプラン

Claude Coworkはパソコンのファイルを使う作業まで任せられる

Claude Coworkは、資料の作成や複数のファイルを扱う作業を、手順の実行まで任せられるAnthropicの機能です。2026年9月16日にはチャットとの統合が発表され、新しい画面では依頼の内容に応じてClaudeが使う機能を判断します。

パソコン内のファイルやアプリを使う作業では、Claudeのデスクトップアプリを開いておく必要があります。向いているのは、手元の資料を整理したり、複数のファイルから報告書を作ったりする仕事です。

Claude Coworkを使えるのはPro(月20ドル)・Max・Team・Enterpriseの有料プランで、無料プランは対象外です。プランの選び方と追加料金の仕組みは、Claude Coworkの料金で解説しています。

Claude Help「Get started with Claude Cowork」、Claude Help「Claude Cowork and chat are one Claude」、Claudeの料金ページ

Manusは無料プランから試せる汎用のAIエージェント

Manusは、インターネットにつながった仮想のコンピューターの中で、計画から実行・成果物の納品までを進める汎用のAIエージェントです。リサーチ、ウェブサイトの作成、スライドの作成などを任せられます。

Manusには無料プランがあり、毎日300クレジットが補充されます。有料のProプランは月20ドルからで、7日間の無料トライアルが付くのは月40ドルからのプランです。料金ページは日本語で表示されます。

ChatGPTやClaudeの有料プランを契約する前に、AIエージェントに仕事を頼む感覚をつかみたい人の候補です。無料プランで使えるAIモデルと、同時に進められる仕事の数には制限があります。

Manus Help Center「What is the current membership pricing for Manus?」、Manusドキュメント「Welcome」

Hermes Agentは使い込むほど仕事を覚えるオープンソース

Hermes Agentは、米Nous Researchが2026年2月25日に公開した、オープンソースのAIエージェントです。仕事の経験をメモリーとスキルとして書きため、使い込むほど利用者に合った進め方を身につけます。

Hermes Agentは利用者のパソコンやサーバーの上で動き、LINEやSlackなど20以上のチャットアプリから話しかけられます。決まった時間に報告をまとめるような定期的な仕事も、自然な言葉で予約できる仕組みです。

本体はMITライセンスで無料ですが、頭脳にあたるAIモデルの利用料は、つないだ提供元へ別に支払います。向いているのは、自分で環境を用意できる人や、毎回同じ説明をする手間を減らしたい人です。仕組みと始め方はHermes Agentとはで詳しく解説しています。

GitHubのHermes Agentリポジトリ、Hermes Agent公式サイト

OpenClawはチャットアプリから指示するオープンソースのAIエージェント

OpenClawは、利用者のパソコンの上で動き、普段使うチャットアプリから指示を出すオープンソースのAIエージェントです。Slack・Teams・Telegram・WhatsApp・iMessageなど20以上のサービスに対応し、macOS・Windows・Linux・iOS・Android向けのアプリもあります。

運営は米国の非営利団体OpenClaw Foundationで、MITライセンスのもと無料で使えます。有料プランやクラウドで動かすサービスは提供されておらず、AIモデルの提供元は利用者が自分で設定する形です。GitHubのOpenClawリポジトリ

有料サービスに頼らず、自分の管理する環境だけでAIエージェントを動かしたい人に合います。Hermes Agentとの違いは、Hermes Agentとはの比較表で整理しています。

無料で使えるAIエージェントと無料プランの範囲

仕事を任せるAIエージェントのうち、大手3社の機能で無料プランから使えるのはChatGPT Workだけです。ChatGPT Workは、Web版とモバイル版では無料プランとGoプランが対象外ですが、デスクトップアプリなら無料プランでも使えます。dots・Gemini Spark・Claude Coworkは、有料プランの利用者向けです。7つの製品で無料で使える範囲は、以下の表のとおりです。

製品無料で使える範囲費用がかかる部分
ChatGPT Workデスクトップアプリでの利用Web版・モバイル版での利用(Plus以上)
OpenAIのdotsなしProかBusiness Premium
Gemini SparkなしGoogle AI ProかUltra
Claude CoworkなしPro以上の有料プラン
Manus毎日300クレジット・同時に1件・予約は2件までより多いクレジットと高性能なモデル
Hermes Agent本体のすべての機能AIモデルの利用料(ローカルモデルなら不要)
OpenClaw本体のすべての機能AIモデルの利用料

Manusの無料プランでは、チャットと、Agentモードの軽量なモデル「Manus 2.0 Lite」を使えます。毎日の300クレジットは繰り越されず、使い残しは協定世界時の0時(日本時間の午前9時)に消える仕組みです。

Hermes AgentとOpenClawは、本体が無料でも、AIモデルを動かす費用は別にかかります。Hermes Agentを開発したNous Researchのサービス「Nous Portal」には無料のモデルだけを使える無料プランがあり、費用をかけずに動きを確かめられます。

無料で試すときも、会社の顧客情報や社外秘の資料は入れないでください。無料で始めたツールを部署ごとに使い始めると会社が把握していない利用が増えるため、先に生成AIの社内ルールを決めておくと安全です。

Manus Help Center「What is the current membership pricing for Manus?」、Manus Help Center「Will my daily refresh credits accumulate or reset?」、Hermes Agent公式サイト

AIエージェントの選び方|4つの観点

AIエージェントは、機能の多さより、自社の仕事と使っているサービスに合うかで選ぶと失敗が減ります。AIエージェントを選ぶときの観点は、以下の4つです。

  • 任せたい仕事から選ぶ
  • 普段使っているサービスから選ぶ
  • データの扱いと承認の仕組みで選ぶ
  • 費用は月額と利用枠の両方で比べる

任せたい仕事から選ぶ

AIエージェント選びの出発点は、任せたい仕事の形です。1回ごとに頼んで成果物を受け取りたいのか、常に見張って先回りしてほしいのかで、選ぶタイプが変わります。任せたい仕事ごとの候補は、以下の表のとおりです。

任せたい仕事候補
調べ物をして資料・表・スライドに仕上げるChatGPT Work・Claude Cowork・Manus
届いたメールや予定を見て先回りしてほしいOpenAIのdots・Gemini Spark
決まった時間に報告や作業を自動で実行させたいGemini Spark・Hermes Agent・Manus
LINEやSlackから指示を出したいHermes Agent・OpenClaw
パソコンの中の複数のファイルを整理・加工するClaude Cowork・ChatGPT Work(デスクトップアプリ)
プログラムを作る・直すClaude Code・Codex

最初は、毎週くり返していて、結果を人が確認しやすい仕事を1つ選びます。競合の調査や会議資料の下書きのように、外部へ送る前に人が目を通す仕事から始めると、失敗しても影響が小さく済みます。

普段使っているサービスから選ぶ

AIエージェントは、つながるアプリの情報を使って仕事をします。普段の仕事で使っているサービスと同じ提供元のAIエージェントを選ぶと、接続の手間が少なく、すぐに効果を確かめられます。使っているサービスごとの候補は、以下のとおりです。

  • GmailやGoogleカレンダーが中心ならGemini Spark
  • ChatGPTを有料プランで使っているならChatGPT Work、ProならOpenAIのdotsも候補
  • Claudeを有料プランで使っているならClaude Cowork
  • LINEやSlackから指示を出したいならHermes Agent

対象のプランを契約済みなら、追加の契約なしでAIエージェントを試せます。新しい製品の契約は、手元のサービスで足りないことがはっきりしてからで十分です。

データの扱いと承認の仕組みで選ぶ

AIエージェントは、接続したアプリのメールや予定を読み、場合によっては送信や変更まで行います。選ぶ前に、何を読めるのか、どの操作に人の承認が必要なのかを確認してください。製品ごとに確認したい点は、以下のとおりです。

製品確認したい点
OpenAIのdotsChatGPTで接続済みのアプリの権限をそのまま使う
ChatGPT Workパソコンで動かす場合も、メッセージや作業内容がクラウドに保存される場合がある
Gemini Sparkアプリとの接続は初期状態でオフ。支払いやメールの送信は事前に確認する
Hermes Agent・OpenClawデータは手元に残るが、初期設定では利用者の機器で直接コマンドが動く

会社で使う場合は、管理者が利用者や機能を設定できる法人向けプランを選びます。ChatGPTならBusinessやEnterprise、ClaudeならTeamやEnterpriseが法人向けのプランです。管理者向けの設定があるプランで始めれば、誰が何に使っているかを把握できます。

OpenAI Help「Dots privacy, security, and safety FAQs」、OpenAI Help「ChatGPT Work and Codex」、Gemini Spark公式ページ

費用は月額と利用枠の両方で比べる

AIエージェントの費用は、月額料金だけでは決まりません。Claude Coworkの場合、ファイルを作る・コードを動かす・アプリを使うといった複数の手順が続く作業は、短い質問より多くの利用枠を消費します。始めるときにかかる月額の目安は、以下の表のとおりです。

始めるときの月額製品
0円ChatGPT Work(デスクトップアプリ)・Manus(無料プラン)・Hermes Agent・OpenClaw(AIモデルの利用料は別)
月20ドルChatGPT Work(Plus。Web版・モバイル版も使える)・Claude Cowork(Pro)・Manus(Pro)
月2,900円Gemini Spark(Google AI Pro)
月100ドルOpenAIのdots(ChatGPT Pro)

ChatGPT Workの利用枠はCodexと共通で、使い切ったあとはクレジットを買って続けられます。dotとの会話は利用上限に数えられませんが、dotが始めたChatGPT WorkやCodexの作業は通常どおり数えられます。

Hermes AgentやOpenClawのようにAIモデルの利用料を使った分だけ払う形だと、利用者が見ていない間の作業も費用の対象です。従量課金のAIモデルをつなぐときは、提供元の管理画面で利用上限を決めておきましょう。

Claude Help「Get started with Claude Cowork」、OpenAI Help「ChatGPT Work and Codex」、OpenAI「dotsのご紹介」

編集部が実際に試してわかったAIエージェントの使い勝手

Touch AI編集部は2026年9月30日、ChatGPT Proの契約でOpenAIのdotsとChatGPT Workを実際に使いました。2つの検証でわかったことは、以下のとおりです。

  • OpenAIのdotsは作成直後から接続済みのGmailを読んで提案してきた
  • ChatGPT Workは5枚のスライドを5分50秒で仕上げた

OpenAIのdotsは作成直後から接続済みのGmailを読んで提案してきた

編集部が日本のChatGPT Pro 200でdotを作ると、dotは日本語の自己紹介の直後に「役に立てそうなことを探してみます」と伝えてきました。約1分後には、受信したメールをもとに、エラー通知の原因整理や問い合わせへの返信案など3つの提案が届いています。

注目したいのは、dotのためにGmailを新しく接続していない点です。dotは、ChatGPTで以前から接続していたGmailを作成直後から読み始めました。提案の段階で止まり、メールの送信は行われていません。

承認の流れを質問すると、dotは宛先と目的が明確なメールなら「送って」の依頼を承認とみなして送信する場合があると答えました。dotsを使う前には、ChatGPTで接続済みのアプリの一覧と、実行前に承認を求めるルールを見直す必要があります。検証の画面はOpenAIのdotsとはで紹介しています。

ChatGPT Workは5枚のスライドを5分50秒で仕上げた

編集部は、ChatGPT Workで新入社員向けの研修スライド5枚の作成を、GPT-6.1 SolとGPT-6 Solに同じ文面で依頼しました。GPT-6.1 Solは5分50秒、GPT-6 Solは11分3秒で、どちらもPowerPointのファイルを仕上げています。

研修の案内メールの依頼では、日付と曜日の食い違いにどちらのモデルも気づき、正しい曜日に直しました。GPT-6.1 Solの回答はメールの下書きの形で表示されましたが、送信の操作はしていません。

ChatGPT Workは成果物のファイルまで作る分、チャットより回答までの時間が長くなります。おすすめは、依頼を出したら別の仕事を進め、仕上がった成果物をまとめて確認する使い方です。8つの仕事で比べた結果はGPT-6.1 Solとはにまとめています。

AIエージェントを業務に導入するときの注意点

AIエージェントは、誤った答えではなく誤った操作として業務に影響を与える場合があります。業務に導入するときに押さえたい注意点は、以下の4つです。

  • つなぐアプリと見せてよい情報を先に決める
  • 送信や支払いなど承認が必要な操作を決める
  • 自分の機器で動かすタイプは専用の環境で試す
  • 社内のルールを決めてから利用を広げる

つなぐアプリと見せてよい情報を先に決める

AIエージェントの便利さは、つなぐアプリの数で大きく変わります。一方で、接続したアプリの中身はAIエージェントが読める情報になります。

最初は仕事に必要なアプリだけを接続し、顧客情報や人事情報が入ったアプリは後回しにするのが安全です。すでにChatGPTやClaudeでアプリを接続している場合は、AIエージェントを作る前に接続の一覧を見直してください。

送信や支払いなど承認が必要な操作を決める

メールの送信・予定の変更・支払い・ファイルの共有は、取り消しにくい操作です。どの操作をAIエージェントに任せ、どの操作で人の承認を求めるかは、使い始める前に決めておきます。

OpenAIのdotsでは、カスタムルールで操作ごとに「実行前に承認を求める」などの動きを選べます。Gemini Sparkは、支払いやメールの送信の前に利用者へ確認する設計です。初期設定に頼らず、自社で必要な承認を設定画面で確かめましょう。

自分の機器で動かすタイプは専用の環境で試す

Hermes AgentやOpenClawは、初期設定では利用者の機器の上で直接コマンドを実行します。普段使いのパソコンにそのまま入れると、パソコンの中のファイルにまでAIエージェントの手が届きます。

試すときは、業務のデータが入っていない専用のパソコンやサーバーを用意し、危険な操作に承認を求める設定を有効にしてください。安全面の設定はHermes Agentとはで具体的に解説しています。

Hermes Agent公式ドキュメント「Security」、GitHubのOpenClawリポジトリ

社内のルールを決めてから利用を広げる

社員が個人の判断でAIエージェントを使い始めると、会社はどの情報がどこに渡ったかを把握できません。導入前に、使ってよい製品・入れてよい情報・承認が必要な操作・問題が起きたときの報告先を決めておきます。

AIエージェントに特有のリスクと企業の対策を10項目に分けて整理したのが、AIエージェントのセキュリティの記事です。会社が把握していないAIの利用を防ぐ方法は、シャドーAIの記事で解説しています。

AIエージェントは任せたい仕事と使っているサービスで選び、小さく試しましょう

AIエージェントは、目標を渡すと手順を自分で考えて仕事を進めるAIです。仕事を任せるAIエージェントは、頼んだ仕事を完成まで進めるタイプ・24時間動き続けるタイプ・自分の機器で動かすオープンソースのタイプに分かれます。AIエージェントを選ぶときの要点は、以下のとおりです。

  • 資料や表を仕上げてほしいならChatGPT Work・Claude Cowork・Manus
  • メールや予定を見て先回りしてほしいならOpenAIのdots・Gemini Spark
  • 自分の環境で動かしたいならHermes Agent・OpenClaw
  • 無料で試せるのはデスクトップアプリのChatGPT Work、Manusの無料プラン、Hermes Agent・OpenClawの本体
  • 使う前に、つなぐアプリと承認が必要な操作を決める

自社の仕事に合うAIエージェントを選べば、調べ物や資料作成に使っていた時間を、判断や顧客対応に回せます。まずは契約中のサービスに付いているAIエージェントで、外部に影響しない調べ物の仕事を1つ任せてみましょう。

この記事の監修者

中島大介(なかじ)

中島大介(なかじ)

株式会社メリル 代表取締役 / 記事監修

株式会社メリル代表取締役。SEO歴20年以上。最新AIやセキュリティについて発信するYouTube「ウェブ職TV」は登録者15万人以上。著書「ChatGPT & Copilotの教科書」は10万部突破!

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