Codex CLIの使い方を徹底解説!インストールから基本操作まで紹介

Codex CLIを試したいけれど、ターミナルの操作に自信がなく、解説記事もエンジニア前提のものばかり。そんな理由で最初の一歩が止まっていないでしょうか。実際には、導入の手順は年々簡単になっており、古い記事の複雑な手順のほうが遠回りになっています。
この記事では、Codex CLIのインストールから日本語での指示の出し方、覚えるべきコマンドまでを入門者向けに解説します。出典は2026年8月10日時点の公式ドキュメントです。読み終えるころには、手元のパソコンでCodexに最初の仕事を頼めるはずです。結論から言うと、準備は公式スクリプト1行とChatGPTアカウントでのサインインだけで終わります。
Codex CLIとは【入門者向けに整理】

始める前に押さえる基本は以下の3つです。
- Codex CLIはターミナルで動くCodexの本体
- 準備するものはChatGPTアカウントだけでよい
- ターミナルが苦手なら他の入口も選べる
Codex CLIはターミナルで動くCodexの本体
Codex CLIは、OpenAIのコーディングエージェントCodexを自分のパソコン上で動かすためのツールです。公式の説明では手元で動くコーディングエージェントと位置づけられています。日本語で指示すると、ファイルの読み書きやコマンドの実行までを代わりに進めます。
チャットのように答えを表示するだけでなく、作業そのものを実行する点が特徴です。Codex全体の位置づけは次の記事で解説しています。
Codexとは?読み方や旧モデルとの違い・できることまで徹底解説!
準備するものはChatGPTアカウントだけでよい
必要なのはChatGPTのアカウントです。公式料金ページによると、Codexは無料プランにも含まれており、短いタスクなら課金なしで試せます。本格的に使う場合は月20ドルのPlus以上が目安です。
プログラミング環境の構築は不要です。公式インストーラーを使えば、Node.jsなどの開発ツールを事前に入れなくても導入できます。
ターミナルが苦手なら他の入口も選べる
CodexはCLI専用ではありません。公式ドキュメントによると、VS CodeやCursorなどの拡張機能・ChatGPTのデスクトップアプリ・ブラウザのクラウド版・iPhoneアプリでも利用可能です。
どうしても黒い画面に抵抗がある場合は、拡張機能やアプリから始めても大丈夫です。ただしCLIは最も情報が多く自動化にも強い基本形のため、この記事ではCLIの手順を解説していきます。拡張機能とアプリの入口は、それぞれ次の記事にまとめています。
CodexをVS Codeで使う方法を徹底解説!拡張機能の入れ方と使い分けも紹介
CodexのWindowsアプリを徹底解説!インストールから使い方・スマホ操作まで紹介
Codex CLIのインストール手順【Mac・Windows対応】

導入は以下の3ステップです。
- MacとLinuxは公式スクリプト1行で入る
- WindowsはPowerShellのコマンド1行で入る
- 初回起動とサインインで準備が終わる
MacとLinuxは公式スクリプト1行で入る
Macでは、ターミナルを開いて次の1行を実行します。
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh
これが公式ドキュメントの筆頭に挙がる導入方法で、Linuxでも同じコマンドです。Homebrewを使っているならbrew install --cask codex、Node.jsが入っている環境ならnpm install -g @openai/codexでも導入できます。
どの方法でも結果は同じため、迷ったら公式スクリプトを選べば十分です。
WindowsはPowerShellのコマンド1行で入る
Windowsでは、PowerShellを開いて次の1行を実行します。
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex"
以前の解説ではWindowsはWSL2というLinux環境の導入が前提とされていましたが、現在の公式ドキュメントはWindows用のインストールコマンドを直接案内しています。Linux系の開発ツールが必要な場合を除き、まずこの1行から始めるのが近道です。
初回起動とサインインで準備が終わる
インストールが済んだら、作業したいフォルダでcodexと入力して起動します。初回はサインイン方法を聞かれるため、Sign in with ChatGPTを選ぶとブラウザが開き、ChatGPTアカウントでの認証だけで連携が完了します。
サインインできたかはcodex login statusで確認可能です。APIキーでのサインインもできますが、その場合はプランの枠ではなくAPIの従量課金になる点だけ覚えておいてください。
基本の使い方【日本語で指示するだけ】

最初の操作で覚えるのは以下の3つです。
- 指示は日本語の文章でそのまま出す
- ファイルは@記法や添付コマンドで渡せる
- 作業の再開も1コマンドで戻れる
指示は日本語の文章でそのまま出す
起動後の画面に、頼みたいことを日本語で入力するだけで作業が始まります。最初は「このフォルダの構成を説明して」のような、何も変更しない指示が安全です。
Codexは起動したフォルダの状態を見て動き方を提案します。バージョン管理されたフォルダでは作業フォルダ内の編集を自動で進める設定、それ以外では読み取り専用が既定の提案のため、初期設定のまま始めるのが正解です。
ファイルは@記法や添付コマンドで渡せる
特定のファイルについて頼みたいときは、入力中に@を打つとファイル検索が開き、選んだパスが指示文に挿入されます。/mentionコマンドでの添付も選択肢です。
画像も扱えます。起動時に--imageフラグで画像ファイルを渡せば、スクリーンショットを見せて「この画面の崩れを直して」のような頼み方が可能です。Webの検索まで許可したい場合は、codex --searchで検索機能つきの起動になります。
作業の再開も1コマンドで戻れる
ターミナルを閉じても、作業は失われません。codex resume --lastで直近のチャットを再開でき、セッション一覧から選ぶ場合は/resumeが対応コマンドです。
過去の指示はCtrl+Rで検索でき、行頭に!を付ければ普通のシェルコマンドもその場で実行できます。やり直しではなく続きから、が基本の使い方です。
覚えておきたいスラッシュコマンド

対話中に使う主要コマンドを、以下の3グループに分けて紹介します。
- 最初に使うのは/initと/statusと/model
- 安全設定の調整は/permissionsで行う
- 便利系は/reviewと/diffと/usageから覚える
最初に使うのは/initと/statusと/model
/initは、プロジェクトのルールをCodexに教えるAGENTS.mdファイルの雛形を現在のフォルダに生成するコマンドです。公式ドキュメントも最初の一歩として案内しており、生成後に自分たちの実態へ合わせて編集する前提になっています。
/statusは現在の設定とトークン使用量の表示、/modelは使うモデルの切り替えです。この3つだけで日常利用の大半をまかなえます。
安全設定の調整は/permissionsで行う
Codexが確認なしでどこまで動けるかは、/permissionsコマンドでセッション中に調整できます。自動で進めるAutoと読み取り専用の切り替えが代表的な使い方です。
古い解説では/approvalsの名前で紹介されていますが、現行の公式コマンド一覧にあるのは/permissionsです。安全の仕組みそのものは次の記事で詳しく解説しています。
Codexのサンドボックスを徹底解説!自動承認を安全に使う設定も紹介
便利系は/reviewと/diffと/usageから覚える
/reviewは作業中の変更内容をCodex自身にレビューさせるコマンドで、/diffは変更差分の表示です。何をどう変えたかを人の目で確かめる習慣とセットで使います。
/usageは、アカウントの利用量と上限のリセットを確認するコマンドです。長い会話でトークンを節約したいときの/compactも覚えておいて損はありません。
一歩進んだ使い方

慣れてきたら試したいのは以下の5つです。
- AGENTS.mdでプロジェクトのルールを教える
- スキルを$で呼び出して定型作業を再利用する
- モデルと推論の深さを使い分ける
- codex execで無人実行を回す
- アップデートはインストールと同じコマンドでよい
AGENTS.mdでプロジェクトのルールを教える
AGENTS.mdは、Codexが自動で読み込む指示書ファイルです。公式ドキュメントでの位置づけはエージェント向けのREADMEです。フォルダ構成やテストの実行方法、やってはいけないことを書いておくと、毎回説明する手間が消えます。
個人用・プロジェクト用・サブフォルダ用の3階層に置け、現在地に近いファイルが優先されます。まず/initの雛形から育てるのが公式の推奨手順です。
スキルを$で呼び出して定型作業を再利用する
スキルは、繰り返し使う作業の手順書をパッケージにして呼び出せる公式の仕組みです。Codexでは入力中に$を打つと呼び出せて、$skill-creatorのように名前で指定します。/skillsコマンドで一覧から選ぶ方法も用意されています。
スキルやコネクタをまとめて配布するプラグインの単位もあり、管理は/pluginsが入口です。外部ツールとの接続はMCPの共通規格に対応しており、codex mcpコマンドで管理します。スキルの作り方から保存場所までは、次の記事で詳しく解説しています。
Codex Skillsとは?使い方・作り方・保存場所とおすすめの始め方を解説
モデルと推論の深さを使い分ける
/modelで切り替えられるつまみは、モデルの種類と推論の深さの2つです。公式ドキュメントによると、主力はGPT-5.6ファミリで、最上位のGPT-6 Astraも選べます。複雑な作業向けのSol・日常向けのTerra・速さ重視のLunaの3段構成になっています。
小さいモデルほど利用上限が長持ちすると公式も案内しているため、簡単な作業を軽いモデルへ回すのが上限との付き合い方の基本です。迷ったら既定のまま使い、詰まったときだけ上位へ切り替えれば十分です。
codex execで無人実行を回す
codex execを使うと、対話画面を開かずに1回きりの指示を実行できます。たとえばcodex exec "直近10件の変更からリリースノートを作って"のように、スクリプトや定期処理へ組み込む使い方が公式に案内されています。
既定は読み取り専用で動くため安全です。編集まで任せる場合は--sandbox workspace-writeを付けます。古い記事にある--full-autoフラグは、公式の更新履歴によると2026年8月のCLI 0.147.0で削除されました。同じ版では、承認の審査をAIに任せる--approve-for-meフラグが新たに加わっています。
決まった時刻の定期実行は、公式機能のAutomationsの領分です。ただし公式ドキュメントには、作成と管理の画面はChatGPTのWebとデスクトップアプリ側にあり、Codex CLIには管理画面がないと明記されています。CLI側はexecをスクリプトに組み込む形が基本です。
アップデートはインストールと同じコマンドでよい
Codex CLIの更新は、導入時と同じコマンドをもう一度実行するだけです。公式ドキュメントのインストール節と更新節には同じコマンドが並んでおり、npmならnpm install -g @openai/codex、Homebrewならbrew upgrade --cask codexで最新になります。
自己更新に対応した版では、codex updateコマンドでの更新も可能です。更新が速いツールのため、不調を感じたらまず最新化を試してください。
Codex CLIの使い方に関するよくある質問

入門でつまずきやすい疑問への回答は以下の3つです。
- 無料でどこまで使えますか?
- プログラミングの知識は必要ですか?
- 会社のパソコンに入れても大丈夫ですか?
無料でどこまで使えますか?
公式料金ページによると、ChatGPTの無料プランにもCodexが含まれ、短いコーディングタスクを試せます。日常的に使うなら月20ドルのPlusが入口で、利用上限は5時間ごとの枠と週次の枠の組み合わせです。
Claude Codeとの料金・機能の違いは次の記事で比較しています。
CodexとClaude Codeの違いを徹底解説!料金比較と併用のコツも紹介
プログラミングの知識は必要ですか?
始めるだけなら不要です。指示は日本語の文章で出せ、環境構築も公式スクリプト1行で済みます。ファイル整理やデータの集計のような業務なら、コードを読まない人でも成果を確かめられます。
一方で、生成されたプログラムを仕事の本番で使う場合は、内容を確認できる人のチェックを通してください。任せる範囲と確認の仕組みはセットで考えるのが安全です。
会社のパソコンに入れても大丈夫ですか?
技術的には、CodexはOSの機能で動ける範囲を制限するサンドボックスを標準で備えており、既定の設定は安全側に倒れています。とはいえ、会社の許可なくAIツールを入れると、シャドーIT扱いになる恐れがあります。
導入前に情報システム部門へ確認し、入力してよい情報のルールを決めてから使い始めましょう。
Codex CLIの使い方はインストール1行と日本語の指示から始めましょう

Codex CLIの導入は、公式スクリプト1行のインストールとChatGPTサインインで完了します。使い方の基本は日本語で頼むことで、/init・/status・/model・/permissionsの少数のコマンドを覚えれば日常利用には十分です。
最初の指示は読むだけの頼みごとにして、AGENTS.mdを育てながら任せる範囲を広げていきましょう。慣れてきたらcodex execの無人実行まで進めば、定型作業を手放す入り口に立てます。



