Codexの使い方を解説!CLIの導入から日本語での依頼・変更確認まで

Codexで作業を進めるには、使う画面を選び、作業対象と権限を確認してから依頼します。日本語で指示できますが、許可した範囲ではファイルの編集やコマンド実行まで進むため、変更内容の確認も必要です。
この記事では、Codexの入口の選び方を整理したうえで、ターミナルで使うCLIのインストール・認証・基本操作・変更の確認を解説します。記事を読めば、自分のパソコンで初回作業を始める手順がわかります。まずは対象フォルダの構成を説明してもらい、編集前に元の状態を保存しましょう。
Codex CLIとは【入門者向けに整理】
始める前に押さえる基本は以下の3つです。
- Codex CLIはターミナルから作業を依頼するツール
- アカウント・作業フォルダ・実行環境を準備する
- 使う画面と作業内容に合わせて入口を選ぶ
Codex CLIはターミナルから作業を依頼するツール
Codex CLIは、OpenAIのコーディングエージェントCodexを自分のパソコン上で動かすためのツールです。公式の説明では手元で動くコーディングエージェントと位置づけられています。日本語で指示すると、許可された範囲でファイルの読み書きやコマンドの実行を進めます。
説明を読む用途に加え、作業そのものを任せられる点が特徴です。Codex全体の位置づけは次の記事で解説しています。
Codexとは?読み方や旧モデルとの違い・できることまで徹底解説!
アカウント・作業フォルダ・実行環境を準備する
ChatGPTアカウントで利用するか、APIキーで利用するかを選びます。ChatGPTログインは契約プランの利用枠を使い、APIキーは別の従量課金です。無料プランにもCodexは含まれますが、使える量はプランやタスクによって変わります。
CLI本体は公式の単体インストーラーで導入できます。ただし、対象プロジェクトのテストや実行に必要なNode.js・Python・依存パッケージなどは別途必要です。作業フォルダと、変更前の状態に戻すためのGit履歴またはバックアップも準備しましょう。
使う画面と作業内容に合わせて入口を選ぶ
CodexはCLI専用ではありません。公式ドキュメントによると、VS CodeやCursorなどの拡張機能・ChatGPTのデスクトップアプリ・ブラウザのクラウド版・iPhoneアプリでも利用可能です。
入口ごとの用途は以下のとおりです。
| 入口 | 向いている作業 | 開始方法 |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ | 画面で会話や作業対象を管理する | アプリでサインインし、Codexと対象フォルダを選ぶ |
| IDE拡張 | コードを見ながら説明や修正を頼む | 公式拡張を入れて対象プロジェクトを開く |
| CLI | ターミナルで作業し、スクリプトにも組み込む | CLIを導入して作業フォルダで起動する |
| クラウド | リモート環境へ開発タスクを渡す | リポジトリと実行環境を接続して依頼する |
ターミナルの操作に不慣れなら、拡張機能やアプリから始める方法もあります。スクリプトやCIへ組み込む用途にも使えるのがCLIです。この記事では手元の作業フォルダを扱うCLIを中心に、最初の依頼から変更確認までを説明します。拡張機能とアプリの導入手順は、次の記事を参照してください。
CodexをVS Codeで使う方法!拡張機能の導入と変更確認の手順を解説
CodexのWindowsアプリを徹底解説!インストールから使い方・スマホ操作まで紹介
Codex CLIのインストール手順【Mac・Windows対応】
OS別の導入方法と、起動後の認証を以下の3項目で説明します。
- MacとLinuxは公式スクリプト1行で入る
- WindowsはPowerShellのコマンド1行で入る
- 初回起動後にサインインと作業範囲を確認する
MacとLinuxは公式スクリプト1行で入る
Macでは、ターミナルを開いて次の1行を実行します。
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh
これが公式ドキュメントの筆頭に挙がる導入方法で、Linuxでも同じコマンドです。Homebrewを使っているならbrew install --cask codex、Node.jsが入っている環境ならnpm install -g @openai/codexでも導入できます。
導入方法によって更新手順や管理する仕組みが変わるため、すでに使っているパッケージ管理ツールがあれば、その方式にそろえましょう。公式CLIの導入手順
WindowsはPowerShellのコマンド1行で入る
Windowsでは、PowerShellを開いて次の1行を実行します。
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex"
以前の解説ではWindowsはWSL2というLinux環境の導入が前提とされていましたが、現在の公式ドキュメントはWindows用のインストールコマンドを直接案内しています。Linux系の開発ツールが必要な場合を除き、まずこの1行から始めるのが近道です。
初回起動後にサインインと作業範囲を確認する
インストールが済んだら、作業したいフォルダでcodexと入力して起動します。初回はサインイン方法を聞かれるため、Sign in with ChatGPTを選ぶとブラウザが開き、ChatGPTアカウントでの認証だけで連携が完了します。
サインインできたかはcodex login statusで確認可能です。APIキーでのサインインもできますが、その場合はプランの枠ではなくAPIの従量課金になる点だけ覚えておいてください。
基本の使い方【日本語で指示するだけ】
最初の操作で覚えるのは以下の3つです。
- 指示は日本語の文章でそのまま出す
- ファイルは@記法や添付コマンドで渡せる
- 作業の再開も1コマンドで戻れる
指示は日本語の文章でそのまま出す
起動後の画面に、目的・対象・変更してよい範囲・確認方法を日本語で入力します。最初は以下のように、ファイルの変更を伴わない依頼から始めましょう。
「ファイルは変更せず、このフォルダの構成とアプリの実行方法を説明してください。不明な点は推測せずに示してください」
修正を任せるときは、「ログイン画面のエラー表示だけを直してください。認証方式は変えず、関連するテスト結果も報告してください」のように対象と条件を具体化します。
最初は/permissionsで現在の権限を確認し、説明だけを頼むなら読み取り専用を選びます。既定の提案はフォルダの信頼状態や設定によって変わるため、Git管理の有無だけで判断しないことが必要です。編集を許可した後は、毎回確認を求められるとは限りません。承認とサンドボックスの公式説明
ファイルは@記法や添付コマンドで渡せる
特定のファイルについて頼みたいときは、入力中に@を打つとファイル検索が開き、選んだパスが指示文に挿入されます。/mentionコマンドでの添付も選択肢です。
画像も扱えます。起動時に--imageフラグで画像ファイルを渡せば、スクリーンショットを見せて「この画面の崩れを直して」のような頼み方が可能です。最新のWeb情報を調べる場合は、codex --searchでライブ検索を使う起動方法を選べます。
作業の再開も1コマンドで戻れる
保存されたチャットはcodex resume --lastで再開できます。対象は原則として現在の作業フォルダの直近セッションで、一覧から選ぶ場合は/resumeを使います。ターミナルを閉じても実行中の処理が必ず続くわけではありません。
過去の指示はCtrl+Rで検索でき、行頭に!を付ければ普通のシェルコマンドもその場で実行できます。再開後は、作業フォルダの変更状態と前回の実行結果も確かめましょう。
覚えておきたいスラッシュコマンド
対話中に使う主要コマンドを、以下の3グループに分けて紹介します。
- 最初に使うのは/initと/statusと/model
- 安全設定の調整は/permissionsで行う
- 便利系は/reviewと/diffと/usageから覚える
最初に使うのは/initと/statusと/model
/initは、プロジェクトのルールをCodexに教えるAGENTS.mdファイルの雛形を現在のフォルダに生成するコマンドです。公式ドキュメントも最初の一歩として案内しており、生成後に自分たちの実態へ合わせて編集する前提になっています。
/statusは現在の設定とトークン使用量の表示、/modelは使うモデルの切り替えです。表示された設定を確認してから、依頼する作業に合わせて変更します。
安全設定の調整は/permissionsで行う
Codexが確認なしでどこまで動けるかは、/permissionsコマンドでセッション中に調整できます。自動で進めるAutoと読み取り専用の切り替えが代表的な使い方です。
古い解説では/approvalsの名前で紹介されていますが、現行の公式コマンド一覧にあるのは/permissionsです。安全の仕組みそのものは次の記事で詳しく解説しています。
Codexのサンドボックスを徹底解説!自動承認を安全に使う設定も紹介
便利系は/reviewと/diffと/usageから覚える
/reviewは作業中の変更内容をCodex自身にレビューさせるコマンドで、/diffは変更差分の表示です。何をどう変えたかを人の目で確かめる習慣とセットで使います。確認するのは、変更ファイル・意図しない削除・テスト結果・確認できなかった部分です。AIのレビューで指摘がなくても、正しさが保証されたとは限りません。
/usageは、アカウントの利用量を表示し、利用可能なリセットを操作するためのコマンドです。長い会話を要約して文脈を整理する/compactも選べます。利用可能なコマンドは、インストールした版と公式コマンド一覧で確認してください。
一歩進んだ使い方
慣れてきたら試したいのは以下の5つです。
- AGENTS.mdでプロジェクトのルールを教える
- スキルを$で呼び出して定型作業を再利用する
- モデルと推論の深さを使い分ける
- codex execで無人実行を回す
- アップデートは導入方法に合わせて行う
AGENTS.mdでプロジェクトのルールを教える
AGENTS.mdは、Codexが自動で読み込む指示書ファイルです。公式ドキュメントでの位置づけはエージェント向けのREADMEです。フォルダ構成やテストの実行方法、やってはいけないことを書いておくと、毎回説明する手間を減らせます。
個人用・プロジェクト用・サブフォルダ用の3階層に置け、現在地に近いファイルが優先されます。まず/initの雛形から育てるのが公式の推奨手順です。
スキルを$で呼び出して定型作業を再利用する
スキルは、繰り返し使う作業の手順書をパッケージにして呼び出せる公式の仕組みです。Codexでは入力中に$を打つと呼び出せて、$skill-creatorのように名前で指定します。/skillsコマンドで一覧から選ぶ方法も用意されています。
スキルやコネクタをまとめて配布するプラグインの単位もあり、管理は/pluginsが入口です。外部ツールとの接続はMCPの共通規格に対応しており、codex mcpコマンドで管理します。スキルの作り方から保存場所までは、次の記事で詳しく解説しています。
Codex Skillsとは?使い方・作り方・保存場所とおすすめの始め方を解説
Codex MCPとは?mcp addとconfig.tomlの設定方法を解説
モデルと推論の深さを使い分ける
/modelで切り替えられるつまみは、モデルの種類と推論の深さの2つです。公式資料にはGPT-6 AstraとGPT-5.6ファミリが掲載されています。GPT-5.6のSol・Terra・Lunaは能力や速度、利用量の違いから選ぶ構成です。選択できるモデルは契約プランや配信状況、クライアントによって異なります。
小さいモデルほど利用上限が長持ちすると公式も案内しているため、簡単な作業を軽いモデルへ回すのが上限との付き合い方の基本です。最初は既定モデルを試し、結果の質や処理時間、利用枠を見て調整しましょう。
codex execで無人実行を回す
codex execを使うと、対話画面を開かずに1回きりの指示を実行できます。たとえばcodex exec "直近10件の変更からリリースノートを作って"のように、スクリプトや定期処理へ組み込む使い方が公式に案内されています。
公式資料で案内されるcodex execの既定は、読み取り専用のサンドボックスです。編集まで任せる場合は--sandbox workspace-writeを指定しますが、アクセス可能な情報や実行するツールも確認しましょう。現在の資料では--full-autoは非推奨の互換フラグとして残り、警告を表示するとされています。新しいスクリプトでは明示的なサンドボックス指定を使う案内です。非対話モードの公式説明
決まった時刻の定期実行は、公式機能のAutomationsの領分です。ただし公式ドキュメントには、作成と管理の画面はChatGPTのWebとデスクトップアプリ側にあり、Codex CLIには管理画面がないと明記されています。CLI側はexecをスクリプトに組み込む形が基本です。
アップデートは導入方法に合わせて行う
Codex CLIの更新方法は、インストールした方式に合わせて選びます。単体インストーラーは導入時のコマンドを再実行する案内です。npmならnpm install -g @openai/codex、Homebrewならbrew upgrade --cask codexで更新します。
自己更新に対応した版では、codex updateコマンドでの更新も可能です。更新が速いツールのため、不調を感じたらまず最新化を試してください。
Codex CLIの使い方に関するよくある質問
入門でつまずきやすい疑問への回答は以下の3つです。
- 無料でどこまで使えますか?
- プログラミングの知識は必要ですか?
- 会社のパソコンに入れても大丈夫ですか?
無料でどこまで使えますか?
公式料金ページによると、ChatGPTの無料プランにもCodexが含まれ、短いコーディングタスクを試せます。有料プランの一例は月20米ドルのPlusですが、必要なプランは利用量によって異なります。利用上限には5時間ごとの枠や週次の枠があるため、実際の利用状況を見て判断しましょう。
Claude Codeとの料金・機能の違いは次の記事で比較しています。
CodexとClaude Codeの違いを徹底解説!料金比較と併用のコツも紹介
プログラミングの知識は必要ですか?
日本語で依頼するところから始められます。CLI本体の導入に加え、扱うファイルや実行結果を確認する手順を覚えることが必要です。ファイル整理やデータの集計のような業務なら、コードを読まない人でも成果を確かめられます。
一方で、生成されたプログラムを仕事の本番で使う場合は、内容を確認できる人のチェックを通してください。任せる範囲と確認の仕組みはセットで考えるのが安全です。
会社のパソコンに入れても大丈夫ですか?
Codexにはファイルやコマンドへのアクセス範囲を制限する仕組みがありますが、会社で入力してよい情報や利用可能なツールの判断を代わりに行うものではありません。会社で管理されていないAIツールを使えば、情報管理のルールに抵触する場合があります。
導入前に情報システム部門へ確認し、入力してよい情報のルールを決めてから使い始めましょう。
Codexの使い方は作業範囲の確認と小さな依頼から始めよう
Codex CLIは、インストール後に認証して、作業フォルダから日本語で依頼できます。アカウントの課金先・プロジェクトの実行環境・現在の権限を確認しましょう。最初は構成の説明など小さな作業から始めるのが安全です。
編集前は元の状態を保存し、作業後に差分とテスト結果を確認することが必要です。AGENTS.mdにルールを整理し、慣れた作業からスキルやcodex execの自動実行へ広げていきましょう。



