Claude Code CLIとは?インストールから使い方・コマンドまで解説

Claude Codeを調べると、ターミナルで動くCLI版のほかにVS Code拡張・Desktopアプリ・Web版まで並んでいて、どれを入れればよいのか迷っていないでしょうか。黒い画面にコマンドを打ち込む操作に不安があり、CLIを選ぶべきか決めきれない人も多いはずです。
この記事では、Claude Code CLIの位置づけ・他の環境との違い・料金・インストール・基本操作・よく使うコマンド・自動化・つまずきやすい点・Gemini CLIやCodex CLIとの比較を、公式ドキュメントの記述に沿って解説します。
記事を読めば、CLIで始めるべきかを判断し、最初の作業まで迷わず進められる状態です。結論は、ターミナル作業や自動化をしたいならCLI、画面で差分を確かめたいならDesktopから始めるのが近道です。
Claude Code CLIとはターミナルで動くClaude Codeの本体
まず、CLI版がどんな道具なのかを以下の4つで押さえます。
- ターミナルで指示するとファイルの編集やコマンドの実行まで進める
- CLIは機能が最も揃った環境と公式に位置づけられている
- スクリプトとAgent SDKはCLIだけで使える
- 設定やCLAUDE.mdは他の環境と共有される
ターミナルで指示するとファイルの編集やコマンドの実行まで進める
CLIはCommand Line Interfaceの略で、文字で命令を入力してパソコンを操作する方式を指します。Claude Code CLIは、MacのターミナルやWindowsのPowerShellで「claude」と入力して起動する形のClaude Codeです。
公式ドキュメントでは、Claude Codeはコードベースを読んでファイルを編集し、コマンドまで実行するエージェント型のコーディングツールと説明されています。チャットのように答えを返すだけで終わらず、作業を計画して複数のファイルを書き換え、動作の確認まで進める点が特徴です。
ファイルの変更やコマンドの実行の前には、権限モードの設定に応じて確認を求めてきます。利用者は提案を見て許可するか、止めて指示を出し直すかを選べます。
CLIは機能が最も揃った環境と公式に位置づけられている
Claude Codeは、ターミナル・VS Code・JetBrains系の開発ソフト・Desktopアプリ・Web・スマホから使えます。公式の比較ページは、どの環境も同じエンジンで動き、作業スタイルへの合わせ方が違うだけと説明しています。
なかでも、ターミナル中心の作業で最も機能が揃った環境がCLIです。公式のクイックスタートもターミナルのCLIを対象に書かれており、Claude Codeの基本形と考えて差し支えありません。
スクリプトとAgent SDKはCLIだけで使える
公式の比較ページには、スクリプトからの実行とAgent SDKはCLIだけの機能と明記されています。Agent SDKは、Claude Codeと同じ道具や作業の流れを自分のプログラムから呼び出すための開発キットです。
公式ドキュメントには、直近のログを渡して異常を探させる例や、変更されたファイルの一覧を渡してまとめてレビューさせる例が載っています。定型作業を自動で回したい場合は、CLIを選ぶ明確な理由になります。
設定やCLAUDE.mdは他の環境と共有される
同じプロジェクトで、CLIとVS CodeやDesktopを併用してもかまいません。公式ドキュメントによると、手元のパソコンで動く環境同士は設定・プロジェクトの記憶・MCPサーバーを共有します。
CLAUDE.mdは、プロジェクトの決まりごとを書いておくとClaude Codeがセッションの開始時に読み込むファイルです。CLIで作ったCLAUDE.mdはVS Code拡張やDesktopでも読み込まれるため、環境を乗り換えても準備をやり直す必要はありません。
Claude Codeとは?AIが開発作業を代行する仕組みと料金を解説!
CLI・Desktop・VS Code・Webの違いと選び方
Claude Codeの主な環境を公式の比較ページに沿って並べると、以下の表のとおりです。
| 環境 | 向いている使い方 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| CLI | ターミナル作業・スクリプト・リモートサーバー | 機能が最も揃う・Agent SDK・他社クラウド経由の利用 |
| Desktop | 画面での差分確認・複数セッションの並行 | 差分ビューア・アプリのプレビュー |
| VS Code | エディタから離れずに使う | 行内の差分表示・開いているファイルの共有 |
| Web | 細かい指示が少ない長時間の作業 | クラウドで動き接続を切っても続く |
環境の選び方は以下の5つです。
- ターミナル作業や自動化をしたいならCLIを選ぶ
- 差分を画面で確かめたいならDesktopを選ぶ
- エディタで作業しているならVS Code拡張を選ぶ
- 手元にない環境での作業や長い作業はWebに任せる
- 非エンジニアはDesktopから始めてCLIは必要になってから覚える
ターミナル作業や自動化をしたいならCLIを選ぶ
普段からターミナルでgitやテストを動かしている人には、CLIが最も手になじみます。作業を始めるにはフォルダへ移動してclaudeと打つだけで、使うエディタの種類も問いません。
サーバーにSSHで接続して作業する場合や、claude -pで処理を自動化したい場合もCLIが前提です。JetBrains系の開発ソフトのプラグインは内部でCLIを使うため、CLIを別途インストールしておく必要があります。
差分を画面で確かめたいならDesktopを選ぶ
Desktopアプリは、Claude Codeをターミナルや開発ソフトの外で動かすための単独のアプリです。変更点を見比べる差分ビューア・複数セッションの並行・定期作業の予約・クラウドでのセッション開始に対応しています。
公式ドキュメントによると、DesktopにはClaude Codeが含まれており、CLIを別にインストールする必要はありません。ただし、利用には有料プランの契約が必要です。
エディタで作業しているならVS Code拡張を選ぶ
VS Code拡張は、エディタの中に会話の画面を開き、変更を行内の差分で確かめられる環境です。@によるファイルの指定・計画の見直し・会話履歴の参照も、エディタから離れずに済みます。
拡張機能はCursorにも入れられます。VS Codeに内蔵されたターミナルでCLIを起動して使う方法もあり、慣れた操作に合わせて選ぶのが現実的です。
Claude CodeをVS Codeで使う方法!拡張機能の入れ方と設定も紹介
手元にない環境での作業や長い作業はWebに任せる
Web版はブラウザから使えるため、パソコン側の準備が要りません。公式ドキュメントでは、長時間の作業を任せて終わってから確認する使い方や、手元に複製していないリポジトリでの作業が例に挙がっています。
処理はAnthropicが管理するクラウドで動き、パソコンの接続を切っても作業は続きます。途中で細かく指示を出し直す必要が少ない作業ほど、Web向きです。
非エンジニアはDesktopから始めてCLIは必要になってから覚える
エンジニアでない人がClaude Codeに初めて触れるなら、Desktopから始めるほうが現実的です。ターミナル未経験の人には、コマンドの入力や改行の操作が最初の壁になりがちです。
CLIは、作業の自動化や細かい起動オプションが必要になった段階で覚えれば十分といえます。同じアカウントと設定を使えるので、Desktopで作ったCLAUDE.mdもCLIへそのまま引き継げます。
Claude Code CLIを使うのに必要な料金とアカウント
CLIで使えるアカウントと費用の考え方は以下の4つです。
- 無料のFreeプランでは使えない
- 個人はProかMax・会社はTeamかEnterpriseで使う
- API従量課金のConsoleアカウントでも使える
- 会社で使う場合の費用の目安は1人あたり月150〜250ドル
無料のFreeプランでは使えない
Claudeの公式料金ページの機能比較表では、Claude CodeはFreeプランが「いいえ」、Pro・Max 5x・Max 20xが「はい」と表示されています。無料プランのアカウントでログインしても、CLIは使えません。
お試しで触ってみたい場合も、最低限Proの契約が必要です。
個人はProかMax・会社はTeamかEnterpriseで使う
料金ページによると、Proは年払いで月17ドル(一括200ドル)、月払いなら月20ドルです。Maxは月100ドルからで、Proの5倍か20倍の使用量を選べます。
Teamは2〜150名のチーム向けで、スタンダードシートが年払いで1人月20ドル(月払いは25ドル)の設定です。5倍の使用量があるプレミアムシートは、年払いで月100ドル(月払いは125ドル)になります。
Enterpriseは、年払いで1人月20ドルのシート料金に、APIの料金で計算した使用量が加わる方式です。使った量はセッション内で/usageを実行すると確かめられ、Pro・Max・Team・Enterpriseではプランの利用上限に対する内訳も表示されます。
API従量課金のConsoleアカウントでも使える
サブスクリプションのほかに、Claude Consoleのアカウントでログインする方法もあります。Consoleは前払いのクレジットで使うAPI従量課金の仕組みで、初回ログイン時にConsole内へClaude Code用のワークスペースが自動で作られます。
ANTHROPIC_API_KEYの環境変数が設定されていれば、CLIはログイン画面を省き、そのキーを使うかの承認を求める仕様です。Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry経由の利用にも対応済みです。
会社で使う場合の費用の目安は1人あたり月150〜250ドル
公式ドキュメントの費用ページは、Claude CodeがAPIのトークン消費量で課金されると説明したうえで、企業での導入実績から平均の費用を示しています。開発者1人あたり稼働日1日で約13ドル、1か月で150〜250ドルが平均で、90%の利用者は1日30ドル未満に収まっています。
費用はモデルの選び方・コードベースの大きさ・自動化の量で大きく変わる点に注意が必要です。公式も、まず少人数で試して基準となる使用量を測ってから全体へ広げる進め方を勧めています。
Claude Codeの料金プランを徹底解説!MaxとAPI課金の選び方も紹介
Claude Code CLIのインストールと起動の手順【Windows・Mac】
CLIを使い始めるまでの流れは以下の4ステップです。
- 動作環境を確認する
- MacとLinuxはターミナルで1行のコマンドを実行する
- WindowsはPowerShellかWSLで入れる
- claude --versionで確認してclaudeで起動する
動作環境を確認する
公式ドキュメントに載っている動作要件は以下のとおりです。
- OS: macOS 13以降・Windows 10(1809以降)・Windows Server 2019以降・Ubuntu 20.04以降・Debian 10以降・Alpine Linux 3.19以降
- メモリ: 4GB以上
- プロセッサ: x64またはARM64
- ネットワーク: インターネット接続が必要
- シェル: Bash・Zsh・PowerShell・CMDのいずれか
要件にNode.jsは含まれていません。また、Anthropicがサービスを提供している国や地域からの利用が条件です。
MacとLinuxはターミナルで1行のコマンドを実行する
Macはターミナル、Linuxは端末アプリを開き、公式が推奨するネイティブインストールのコマンドを実行します。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
ネイティブインストールで入れたClaude Codeは、裏で自動的に最新版へ更新されます。Homebrewを使う場合はbrew install --cask claude-codeでも入れられますが、自動更新されないためbrew upgrade claude-codeでの手動更新が前提です。
WindowsはPowerShellかWSLで入れる
Windowsでは、PowerShellで次のコマンドを実行します。管理者として実行する必要はありません。
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
コマンドプロンプト(CMD)用のコマンドも公式に用意されています。irmが認識されないエラーはCMDで実行している合図で、&&が使えないエラーはPowerShellで実行している合図です。画面の先頭に「PS」と表示されていればPowerShellと判断できます。
Linux向けのツールを使う場合や、コマンドを隔離して実行するサンドボックス機能を使いたい場合はWSL2を選びます。ネイティブのWindowsはサンドボックスに対応していない点に注意してください。WinGetならwinget install Anthropic.ClaudeCodeでも入れられますが、こちらも自動更新はされません。
claude --versionで確認してclaudeで起動する
インストールが終わったら新しいターミナルを開き、claude --versionを実行します。バージョン番号に続けて(Claude Code)と表示されれば成功です。
次に、作業したいフォルダへ移動してclaudeと入力します。初回はログインを求められるので、ブラウザで認証を済ませてください。ログイン情報は保存されるため、次回からは起動するだけで使えます。
Claude CodeのインストールをWindows・Mac別に徹底解説!日本語対応も紹介
Claude Code CLIの基本的な使い方
起動してから作業を進めるまでの基本操作は以下の5つです。
- プロジェクトのフォルダでclaudeを起動する
- 最初は変更を伴わない質問から始める
- @でファイルを指定して!でコマンドを直接実行する
- Shift+Tabで権限モードを切り替える
- Escで止めて/rewindで巻き戻す
プロジェクトのフォルダでclaudeを起動する
Claude Codeは、起動したフォルダを作業の範囲として扱います。cdコマンドで対象のフォルダへ移動してからclaudeと入力すると、画面の上部にバージョン・使用中のモデル・作業フォルダが表示されます。
最初の指示を付けたまま起動することも可能です。
claude "このプロジェクトの構成を説明して"
作業させたくないフォルダで起動すると、意図しないファイルが読み書きの対象になります。起動前に、いまどのフォルダにいるかを確かめる習慣をつけておきましょう。
最初は変更を伴わない質問から始める
公式のクイックスタートは、最初の質問の例として「このプロジェクトは何をするものか」「どの技術を使っているか」を挙げています。Claude Codeは必要なファイルを自分で読みにいくため、資料を手作業で渡す必要はありません。
構成を理解させてから小さな修正を頼む順番にすると、失敗の範囲を小さく保てます。依頼は日本語で書いてかまいません。
Claude Codeの使い方を解説!導入から日本語での依頼・変更確認まで
@でファイルを指定して!でコマンドを直接実行する
入力欄で覚えておきたい記号は以下の3つです。
- /: コマンドやスキルを呼び出す
- !: シェルのコマンドを直接実行し、結果を会話に加える
- @: ファイルのパスを補完して指定する
「@src/app.tsの改善点を教えて」のように書くと、対象のファイルを明確に伝えられます。!を使えばテストの実行結果をそのまま会話に取り込み、続けて原因の調査を頼めます。
Shift+Tabで権限モードを切り替える
権限モードは、Claudeが確認なしで実行できる操作の範囲を決める設定です。CLIではShift+Tabを押すたびにモードが切り替わり、主なモードは以下の4つです。
| モード | 確認なしで実行できる操作 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| default(Manual) | 読み取りのみ | 操作を1つずつ確かめたい作業 |
| acceptEdits | 読み取り・ファイル編集・よく使うファイル操作 | 変更を見ながらコードを直す作業 |
| plan | 読み取り(自動モードが使える環境では安全と判定されたコマンドも) | 変更前にコードを調べる作業 |
| auto | すべて(裏で安全チェックが働く) | 長い作業や確認の多い作業 |
v2.1.283以降では、対話型のターミナルとVS Codeのセッションはautoで始まるのが初期設定です。確認を挟みたい作業では、開始直後にモード表示を見て切り替えておきましょう。すべてを確認なしで実行するbypassPermissionsは、隔離したコンテナや仮想マシン専用と公式に明記されています。
Claude Codeの権限設定を徹底解説!自動承認を安全に使う方法も紹介
Escで止めて/rewindで巻き戻す
作業の途中で方向がずれたと感じたら、Escを押すと応答やツールの実行が止まります。そこまでの作業は残るため、指示を足して続きを任せられます。
変更を取り消したいときは、/rewindで会話とコードを以前の時点へ戻すことが可能です。入力欄が空の状態でEscを2回押しても、巻き戻しのメニューが開く仕組みです。終了するにはCtrl+Dを2回押すか、/exitを入力してください。
よく使うスラッシュコマンドと起動オプション
覚えておくと便利なコマンドを用途別にまとめると、以下の4つです。
- 会話を整理する/clear・/compact・/context
- モデルと使用量を確かめる/model・/usage
- CLAUDE.mdを作る/initと設定を変える/config
- 前回の続きから再開する-cと-r
会話を整理する/clear・/compact・/context
/clearは、会話の文脈を空にして新しい会話を始めるコマンドです。別の作業に移るときに使うと、前の作業の文脈に引きずられた回答を防げます。
/compactは、ここまでの会話を要約して文脈の空きを作ります。同じ作業を続けたまま整理したい場面なら、/clearより/compactが適切です。/contextを実行すれば、文脈の使用状況が色分けされたグリッドで表示されます。
モデルと使用量を確かめる/model・/usage
/modelはモデルを切り替え、新しいセッションの既定値として保存するコマンドです。対応するモデルでは、左右の矢印キーで思考の深さも調整できます。
/usageは、セッションの費用・プランの利用上限・利用状況を表示します。/costと/statsは、同じ機能の別名です。
CLAUDE.mdを作る/initと設定を変える/config
/initは、プロジェクトを調べてCLAUDE.mdのたたき台を作るコマンドです。CodexやGemini CLIの設定が見つかった場合は、/importでの引き継ぎを提案してくれます。
/configは、テーマ・モデル・出力スタイルなどの設定画面を開きます。確認なしで許可する操作や禁止する操作のルールを管理する画面は、/permissionsです。
前回の続きから再開する-cと-r
起動時のオプションを使うと、過去の会話を再開できます。claude -cは今いるフォルダで最も新しい会話を読み込み、claude -r "名前"はIDや名前を指定した会話を再開するオプションです。
セッションの中では、/resumeで一覧から再開する会話を選べます。--nameで会話に名前を付けておくと、あとから探すときに迷いません。
主なコマンドと起動オプションを一覧にすると以下のとおりです。
| 種類 | コマンド | できること |
|---|---|---|
| 起動 | claude | 対話型のセッションを始める |
| 起動 | claude -c | このフォルダで最も新しい会話を再開する |
| 起動 | claude -r "名前" | IDや名前を指定して会話を再開する |
| 起動 | claude -p "指示" | 対話せずに実行して終了する |
| 起動 | claude update | 最新版に更新する |
| 起動 | claude doctor | インストールと設定を診断する |
| セッション内 | /clear | 新しい会話を始める |
| セッション内 | /compact | 会話を要約して文脈を空ける |
| セッション内 | /model | モデルを切り替える |
| セッション内 | /usage | 費用と利用上限を確かめる |
| セッション内 | /init | CLAUDE.mdのたたき台を作る |
| セッション内 | /rewind | 会話とコードを以前の時点へ戻す |
claude -pで作業を自動化する方法
対話しない実行モードの使い方は以下の4つです。
- claude -pは1回の指示を実行して終了する
- パイプでログやファイルの一覧を渡せる
- --output-formatで結果をJSONとして受け取れる
- 自動化では許可する操作と範囲を先に絞る
claude -pは1回の指示を実行して終了する
-p(--print)を付けると、Claude Codeは対話画面を開かずに指示を実行し、結果を表示して終了します。公式ドキュメントでは、-pでの実行をAgent SDKのCLI版と位置づけています。
claude -p "auth.pyのバグを見つけて修正して" --allowedTools "Read,Edit,Bash"
成功すると終了コード0、失敗すると0以外を返します。シェルスクリプトの中で、結果に応じて次の処理を分けられる仕組みです。
パイプでログやファイルの一覧を渡せる
-pは、ほかのコマンドの出力を受け取れます。
cat logs.txt | claude -p "エラーの原因を説明して"
公式ドキュメントには、直近200行のログを渡して異常を探させる例や、git diffで変更されたファイルの一覧を渡してセキュリティの観点でレビューさせる例が載っています。毎回手で貼り付けていた作業を、1行のコマンドに置き換えられます。
--output-formatで結果をJSONとして受け取れる
--output-formatには、text・json・stream-jsonの3つを指定できます。jsonを選ぶと、結果をほかのプログラムで扱いやすい形で受け取れます。
-cや-rと組み合わせれば、前回の会話の続きとして非対話で指示を出すことも可能です。たとえばclaude -c -p "型のエラーがないか確認して"のように使います。
自動化では許可する操作と範囲を先に絞る
非対話の実行では途中で確認を求められないため、使ってよい道具と範囲を事前に決めておく必要があります。--allowedToolsで確認なしで使える道具を指定し、--max-turnsで作業の往復回数に上限を設けます。--max-budget-usdを使えば、APIの費用にも上限を付けることが可能です。
-pで起動すると、作業フォルダを信頼するかの確認画面が表示されません。公式ドキュメントによると、--bareを付けない-pの実行は、対象のプロジェクトの設定ファイルにあるフックや.mcp.jsonのサーバーも動かします。中身を確かめていないリポジトリでは、-pを実行しないようにしましょう。
CIのように毎回同じ結果がほしい環境には、--bareが向いています。--bareは、フック・スキル・MCPサーバー・CLAUDE.mdなどの自動読み込みを省いて起動を速くするモードです。サブスクリプションのログイン情報は使わないため、ANTHROPIC_API_KEYの設定が必要になります。
改行・ショートカット・日本語でつまずいたときの対処
CLIを使い始めた人がつまずきやすい点と対処は以下の5つです。
- Enterで送信されるので改行はCtrl+Jを使う
- VS CodeやCursorのターミナルは/terminal-setupでShift+Enterを有効にする
- claudeが見つからないときはPATHとclaude doctorを確認する
- 応答を必ず日本語にしたいときはlanguageを設定する
- MacでOptionキーのショートカットが効かないときはターミナルの設定を変える
Enterで送信されるので改行はCtrl+Jを使う
Claude Codeの入力欄では、Enterを押すとその場で送信されます。送信せずに改行したいときは、Ctrl+Jを押すか、\を入力してからEnterを押してください。Ctrl+Jと\の後のEnterは、どのターミナルでも設定なしで使えます。
Shift+Enterも、iTerm2・WezTerm・Ghostty・Kitty・Warp・Macのターミナル・Windows Terminalでは設定なしで改行になります。コードやログは、改行を気にせずそのまま貼り付けて問題ありません。
VS CodeやCursorのターミナルは/terminal-setupでShift+Enterを有効にする
VS Code・Cursor・Zedなどに内蔵されたターミナルでShift+Enterを改行に使うには、一度/terminal-setupを実行します。ターミナルの設定ファイルにShift+Enterの割り当てが書き込まれ、既存の割り当てはそのまま残ります。
gnome-terminalやPyCharmなどJetBrains系の開発ソフトのターミナルでは、Shift+Enterでの改行は使えません。Ctrl+Jか、\とEnterの組み合わせで改行します。tmuxの中で使う場合は、tmux側の設定変更も必要です。
claudeが見つからないときはPATHとclaude doctorを確認する
インストール後にclaudeが見つからないと表示される場合は、インストール先がPATHに入っていない状態です。PATHは、コマンドを探す場所をOSに教える設定を指します。まずはターミナルを開き直して、もう一度claude --versionを試してください。
開き直しても解決しなければ、claude doctorを実行します。セッションを始めずに、インストールの状態や設定ファイルのエラーを診断して修正の候補を示すコマンドです。Claude Codeが起動できる場合は、セッション内の/doctorで設定まで含めた点検と修正ができます。
応答を必ず日本語にしたいときはlanguageを設定する
日本語で依頼するだけなら、特別な設定は要りません。応答の言語を日本語に固定したい場合は、設定ファイル(~/.claude/settings.jsonなど)のlanguageに「japanese」を指定します。
公式ドキュメントによると、languageに書いた言語名は、常にその言語で答えるよう求める指示としてClaudeに渡されます。値は検証されないため、綴りを間違えるとエラーにならずそのまま渡される点に注意が必要です。
MacでOptionキーのショートカットが効かないときはターミナルの設定を変える
Claude Codeには、Option+Enterの改行やOption+Pのモデル切り替えなど、Optionキーを使うショートカットがあります。Macの多くのターミナルは初期設定でOptionを修飾キーとして送らないため、そのままでは反応しません。
Macのターミナルなら、設定のプロファイルにあるキーボードの項目で「Use Option as Meta Key」をオンにします。初回起動時に表示される端末設定の提案を受け入れていれば、Optionキーの設定は済んでいます。
Gemini CLI・Codex CLIとの違い
ターミナルで動くAIエージェントは、Claude Code CLIだけではありません。代表的な3つを各社の公式情報で比べると、以下の表のとおりです。
| 項目 | Claude Code CLI | Codex CLI | Gemini CLI |
|---|---|---|---|
| 提供元 | Anthropic | OpenAI | |
| ログインに使うもの | ClaudeのPro以上・Consoleなど | ChatGPTのアカウント・APIキー | Googleアカウント・APIキーなど |
| CLIを無料で使える範囲 | なし(Freeプランは対象外) | 公式料金表ではPlus以上が対象 | 1分60回・1日1,000回まで |
| 有料の入口 | Pro(月20ドル) | Plus(月20ドル) | 組織向けの有料ライセンスなど |
| 主な入れ方 | curlの1行・Homebrew・WinGet | curlの1行・npm・Homebrew | npm・Homebrew |
選び方の考え方は以下の3つです。
- 費用をかけずに試したいならGemini CLIの無料枠を使う
- ChatGPTのPlus以上を契約しているならCodex CLIから始めやすい
- Claudeを契約しているならClaude Code CLIで周辺機能まで使える
費用をかけずに試したいならGemini CLIの無料枠を使う
Gemini CLIは、個人のGoogleアカウントでログインすると1分あたり60回・1日あたり1,000回までのリクエストを無料で使えます。Gemini 3のモデルと100万トークンの文脈を扱える点も、公式のGitHubに明記されています。
ソースコードは、Apache-2.0ライセンスで公開済みです。ターミナルで動くAIエージェントがどんなものかを、費用をかけずに体験したい人に向いた選択肢です。
ChatGPTのPlus以上を契約しているならCodex CLIから始めやすい
Codex CLIは、ChatGPTのアカウントでサインインして使います。2026年10月2日時点の公式料金表では、CLIを含むと明記されているのは月20ドルのPlus以上で、FreeとGoはデスクトップアプリでの利用が記載されています。
APIキーでログインすれば、CLIをAPIの料金で使うことも可能です。Codex CLIのソースコードもApache-2.0ライセンスで公開済みです。プロジェクト向けの指示はAGENTS.mdに書く方式で、Claude CodeもAGENTS.mdを単独で、またはCLAUDE.mdと合わせて読み込めます。
CodexとClaude Codeの違いを徹底解説!料金比較と併用のコツも紹介
Claudeを契約しているならClaude Code CLIで周辺機能まで使える
Claude Code CLIの強みは、同じアカウントでDesktop・VS Code・Web・スマホと行き来できる点です。手元の環境同士で設定やMCPサーバーを共有でき、GitHub ActionsやSlackとの連携も公式に用意されています。
CLIからは、/scheduleで定期実行の作業を登録したり、複数のエージェントに作業を分担させたりもできます。ClaudeのProやTeamをすでに契約しているなら、追加の契約なしで始められる点も大きな利点です。
Claude Code CLIのよくある質問
Claude Code CLIを使い始める前によく出る疑問への回答は以下の4つです。
- Claude CodeにCLI版はありますか?
- CLIとVS Code拡張は同時に使えますか?
- CLIのアップデートやアンインストールはどうしますか?
- 会社のパソコンでCLIを使っても大丈夫ですか?
Claude CodeにCLI版はありますか?
あります。ターミナルで動くCLI版がClaude Codeの基本の形で、公式のクイックスタートもCLIを前提にしています。インストールのコマンドを実行したあと、作業したいフォルダでclaudeと入力するだけで起動は完了です。
ターミナルを使わずに始めたい場合は、Claude Codeを含むDesktopアプリを選ぶ方法もあります。
CLIとVS Code拡張は同時に使えますか?
使えます。手元のパソコンで動く環境同士は、設定・CLAUDE.md・MCPサーバーを共有します。
VS Codeに内蔵されたターミナルでCLIを起動し、/ideで開発ソフトとの連携状態を確かめる使い方も可能です。起動時に--ideを付けると、使える開発ソフトが1つだけのときは自動で接続されます。
CLIのアップデートやアンインストールはどうしますか?
ネイティブインストールで入れた場合は、裏で自動的に更新されます。手動で最新版にしたいときは、claude updateを実行してください。HomebrewやWinGetで入れた場合は自動更新されないため、それぞれのupgradeコマンドで更新します。
アンインストールの手順は入れ方ごとに別です。Homebrewならbrew uninstall --cask claude-code、ネイティブインストールなら本体とバージョンのファイルを削除する手順が公式ドキュメントに載っています。
会社のパソコンでCLIを使っても大丈夫ですか?
使う前に、会社が契約するプランと社内のルールを確かめてください。公式料金ページでは、Teamプランの特徴として、コンテンツを初期設定でモデルの学習に使わないことが挙げられています。
CLIはファイルの読み書きやコマンドの実行まで行うため、権限モードの選び方と作業させるフォルダの範囲が安全性を左右します。会社で導入する場合は、許可する操作のルールを決めてから展開する進め方が安全です。
Claude Codeのセキュリティを徹底解説!安全に使う設定と企業運用も紹介
Claude Code CLIはフォルダでclaudeと打つところから始めましょう
Claude Code CLIは、ターミナルで動くClaude Codeの本体です。ファイルの編集やコマンドの実行まで任せられ、claude -pによる自動化はCLIだけで使えます。Freeプランは対象外のため、ProかMax、会社ならTeamかEnterpriseの契約が前提になります。
使い分けは、ターミナル作業や自動化ならCLI、画面で差分を確かめたいならDesktopが基本です。インストールは1行のコマンドで終わり、改行はCtrl+J、権限モードはShift+Tabで切り替えられます。まずは作業したいフォルダでclaudeと打ち、変更を伴わない質問から試してみましょう。



