スライド作成AIのおすすめ7選を比較!無料で使えるツールと選び方も解説

会議の前日に白紙のPowerPointを開き、構成を考えて文字を並べ、配色やフォントをそろえているうちに夜になる。報告や提案のたびに、スライドの見た目を整える作業に本来の仕事の時間を取られていないでしょうか。
スライド作成AIは、テーマや手元の資料を渡すと、構成から文章・デザインまでをまとめて作る道具です。ただし、スライドを仕上げる場所・無料で書き出せる範囲・会社のテンプレートを守れるかは、ツールごとに大きく違います。この記事では、スライド作成AIの種類と、公式情報で確認できるおすすめ7選の比較・無料で使える範囲・選び方を解説します。
記事を読めば、自分の仕事に合うスライド作成AIを1つに絞り込むことが可能です。社内でPowerPointやGoogleスライドを使っているならその中で動くAIから、見栄えを優先する単発の資料ならGammaのような専用ツールの無料プランから試すのが近道です。
スライド作成AIとは?できることと3つのタイプ
スライド作成AIの呼び名は、専用のWebサービスからPowerPointに組み込まれた機能まで、幅広い道具に使われています。スライド作成AIの全体像は、以下の2つで押さえられます。
- スライド作成AIはテーマや資料から構成とデザインまで作るAI
- スライド作成AIは仕上げる場所で3つのタイプに分かれる
スライド作成AIはテーマや資料から構成とデザインまで作るAI
スライド作成AIは、作りたいスライドのテーマや手元の資料を渡すと、構成・各スライドの文章・デザインをまとめて作るAIです。人は白紙から1枚ずつ作らず、AIが作った下書きを直して仕上げます。
最初に渡せる材料の種類は、ツールごとにばらばらです。Gensparkはテーマの入力かメモのアップロードから始められ、Copilot in PowerPointはWordの文書をもとにプレゼンテーションを作れます。どのツールでも、目的と聞き手を具体的に伝えることが、狙いどおりの構成を引き出す近道です。
報告書や議事録を含む資料作成全般のAI活用は、資料作成AIのおすすめで解説しています。この記事では、スライドを作るAIに絞って比べます。
スライド作成AIは仕上げる場所で3つのタイプに分かれる
スライド作成AIは、スライドを最後にどこで仕上げるかによって、3つのタイプに分かれます。3つのタイプの違いは、以下の表のとおりです。
| タイプ | 主なツール | スライドを仕上げる場所 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| 専用ツール型 | Gamma・Genspark・Canva | 各サービスのWeb画面 | 見栄えのよいスライドを短時間で作る |
| Office・Google内蔵型 | Microsoft 365 Copilot・Googleスライド+Gemini | PowerPoint・Googleスライド | 会社のテンプレートや共有の流れを変えずに作る |
| チャットAI型 | ChatGPT・Claude | チャットの画面・PowerPointのアドイン | 構成と中身を会話で練ってからファイルにする |
専用ツール型は、デザインまで一気に作れる一方、社内でPowerPointのファイルとして直すには書き出しの作業が加わります。Office・Google内蔵型は、いつもの画面で作れる代わりに、利用中の契約によっては追加の料金が必要です。
チャットAI型のChatGPTとClaudeは、どちらもPowerPointのアドインを提供しています。チャットで中身を練る使い方と、PowerPointの中でスライドを直す使い方の両方ができるタイプに広がりました。
スライド作成AIおすすめ7選の比較
2026年10月1日時点で、料金と機能を公式の情報で確認できた7つを比べます。7つのスライド作成AIの比較は、以下の表のとおりです。
| ツール | タイプ | スライドを仕上げる場所 | 無料で試せる範囲 | 有料プランの料金の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Gamma | 専用ツール型 | Gammaの画面(PowerPoint・Googleスライドへ書き出し可) | 登録時に400クレジット | Plusが月1,800円(年払いなら月1,440円相当) |
| Genspark | 専用ツール型 | Gensparkの画面(PowerPoint・PDF・Googleスライドへ書き出し可) | 毎日100クレジット(生涯の上限まで) | 公式ヘルプに金額の記載なし |
| Canva | 専用ツール型 | Canvaの画面(PowerPoint形式でダウンロード可) | AI機能を毎月最大20回 | Canvaプロが1人あたり年11,800円 |
| Microsoft 365 Copilot | Office・Google内蔵型 | PowerPoint | 公式に無料の提供の記載なし | 個人向けはMicrosoft 365 Personal(年21,300円)から |
| Googleスライド+Gemini | Office・Google内蔵型 | Googleスライド | GeminiアプリのCanvasでのプレゼンテーション作成 | Google AI Proが月2,900円 |
| ChatGPT | チャットAI型 | ChatGPTの画面・PowerPointのアドイン | デスクトップアプリのWork・PowerPointのアドイン | Plusが月20ドル |
| Claude | チャットAI型 | Claudeの画面・PowerPointのアドイン | チャットでのPowerPointのファイル作成 | Proが月20ドル(年払いで月17ドル相当) |
ドル表記の料金は、各サービスの料金ページやヘルプに載っている金額です。日本円での請求額は、契約時の購入画面で確かめてください。7つのツールの特徴は、以下のとおりです。
- Gammaはテーマを伝えるだけで見栄えのよいスライドを一気に作れる
- Gensparkは調べ物からスライドのデザインまで任せられる
- Canvaはデザインを細かく直しながらスライドを作れる
- Microsoft 365 CopilotはPowerPointの中で会社のテンプレートを使って作れる
- Googleスライド+GeminiはGoogleのアプリの中でスライドを作れる
- ChatGPTはファイル作りからPowerPointでの編集まで使える
- Claudeは会社のテンプレートに沿ったPowerPoint作りに強い
Gammaはテーマを伝えるだけで見栄えのよいスライドを一気に作れる
Gammaは、作りたいスライドの内容を文章で伝えると、構成からデザインまでをまとめて作るスライド作成AIです。無料プランでも、作ったスライドをPDF・PowerPoint・PNG・Googleスライドの形式で書き出せます。
無料プランのクレジットは登録時の400だけで、毎月の補充はありません。無料プランで作ったスライドにはGammaのロゴが入り、ロゴは消せない仕様です。
有料のPlusは月1,800円(年払いなら月1,440円相当)で、毎月1,000クレジットが付き、1回の指示で最大100枚のスライドを作れます。Plusからはロゴを消せ、Proは月3,500円(年払いなら月2,500円相当)で毎月4,000クレジットです。
社外向けの説明資料のように、見栄えを優先する資料を短時間で作りたい人に向いています。使い方と日本語での使い勝手は、Gammaとはで詳しく解説しています。
Gensparkは調べ物からスライドのデザインまで任せられる
Gensparkは、テーマを入力するかメモをアップロードすると、情報の収集から資料の構成・スライドのデザインまで進めるAIです。業務報告・マーケティング企画・講義資料・ピッチ資料などの用途に対応し、日本語を含む19の言語でスライドを作れます。
完成したスライドは、PowerPoint・PDF・Googleスライドの形式で書き出せます。できたスライドを手作業で直す場合、クレジットは消費されません。
無料プランには毎日100クレジットが付与されますが、無料クレジットにはアカウントごとの生涯の上限があります。上限を使い切ると、毎日の補充は止まる仕組みです。有料のPlusは毎月10,000クレジットからで、年払いにすると月払いより約20%安くなります。Plusの金額は公式ヘルプに記載がないため、申し込み画面で確かめてください。
テーマは決まっていても材料がそろっていない場合に、調べ物から任せられるのがGensparkの強みです。
Genspark「AIスライド」、Genspark Help「Membership Plans」、Genspark Help「Credits Guide」
Canvaはデザインを細かく直しながらスライドを作れる
Canvaのスライド作成AIでは、テーマや文章を入力して聞き手・スタイル・ページ数を選ぶと、構成・文章・デザインが自動で作られます。できたスライドの文章・画像・配色・フォント・レイアウトは、Canvaの画面で自由に直せる仕組みです。
完成したスライドは、PowerPointで開けるPPTX形式に変換してダウンロードできます。Canvaの無料版では、AI機能を毎月最大20回まで使えます。Canvaプロは1人あたり年11,800円で、高品質モデルの機能を毎月最大200回まで使えるプランです。
写真やイラストを多く使うスライドを作りたい人や、ふだんからCanvaでチラシやバナーを作っている人に向いています。
Microsoft 365 CopilotはPowerPointの中で会社のテンプレートを使って作れる
Copilot in PowerPointは、PowerPointの画面の中でプレゼンテーションの下書きを作る機能です。エージェントモードで作りたい内容を伝えると、Copilotが聞き手やスタイルを質問し、アウトラインを作ってからスライドを生成します。
Copilot in PowerPointは、Wordの文書をもとにプレゼンテーションを作ることもでき、組織の標準テンプレートのファイルから始めると社内の体裁に沿ったスライドになります。
個人向けのプランでPowerPointのCopilotを使えるのは、Microsoft 365 Personal(年21,300円)・Family(年27,400円)・Premium(年32,000円)の3つです。使用量には上限があります。法人では、対象のビジネスプランにMicrosoft 365 Copilot Businessを追加します。追加の通常価格は年払いで1ユーザーあたり月3,148円相当で、2026年10月1日時点では割引価格も表示されていました。
社内の資料をPowerPointの標準テンプレートで作っている会社に向いた選択肢です。
MicrosoftサポートのCopilot in PowerPointの解説、Microsoft 365の個人向けプランの比較、Microsoft 365 Copilot Business
Googleスライド+GeminiはGoogleのアプリの中でスライドを作れる
Gemini in Googleスライドは、Googleスライドの画面の中でスライドを生成・編集する機能です。ただし、プロンプトからスライドを生成する機能は、2026年10月1日時点でパソコン版かつ英語のみの提供にとどまります。一度に作れるスライドも1枚だけです。利用には対象のGoogle WorkspaceかGoogle AIのプランが必要で、個人向けのGoogle AI Proは月2,900円です。
複数枚のスライドをまとめて作るなら、GeminiアプリのCanvasも選択肢に入ります。Canvasでは、アップロードした資料をもとにプレゼンテーションを作り、Googleスライドへ書き出して仕上げられます。Googleは2025年10月、Canvasのプレゼンテーション機能をGoogle AI Proの利用者から提供し、数週間のうちに無料の利用者にも広げると発表しました。
Google Workspaceで仕事をしていて、資料をGoogleドライブで共有している会社に合います。
GoogleのヘルプのGemini in Googleスライドの解説、Gemini Drops、Google AIのプラン
ChatGPTはファイル作りからPowerPointでの編集まで使える
ChatGPTでスライドを作る方法は、ChatGPT WorkとChatGPT for PowerPointの2つです。ChatGPT Workは、時間のかかる複数の手順が続く仕事を成果物まで進める機能で、調べ物からプレゼンテーションのファイル作成まで任せられます。WindowsとMac向けのChatGPTデスクトップアプリなら、無料プランでもWorkを使えます。
ChatGPT for PowerPointは、PowerPointの画面の横にChatGPTを表示するアドインです。スライドを編集できる形のまま保ちながら、作成・修正・仕上げを進められます。追加の手順は、PowerPointの「ホーム」から「アドイン」を開き、ChatGPTを検索して選ぶだけです。
ChatGPT for PowerPointは、Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterpriseなどのプランで使え、FreeとGoでは利用量が限られます。仕事ですでにChatGPTを使っていて、調べ物からスライドまでまとめて頼みたい人に向いた選択肢です。ChatGPT Workの使い方と料金は、ChatGPT Workとはで解説しています。
ChatGPTの料金と利用枠、OpenAI Help「ChatGPT for PowerPoint」
Claudeは会社のテンプレートに沿ったPowerPoint作りに強い
Claudeは、チャットの画面でPowerPoint・Word・Excel・PDFのファイルを作れるAIです。設定でコードの実行とファイルの作成の機能を有効にすると使え、無料プランも対象に含まれます。
PowerPointのアドインであるClaude for PowerPointの対象は、Pro・Max・Team・Enterpriseのプランです。Claude for PowerPointは開いているスライドのマスター・レイアウト・フォント・配色を読み取り、会社や取引先のテンプレートに沿ってスライドを作ったり直したりします。箇条書きを、PowerPointで直接編集できる図やグラフに変えられる点もClaude for PowerPointの特徴です。
Claude for PowerPointは、Web版のPowerPoint・Microsoft 365のWindows版・バージョン16.46以降のMac版で動きます。ClaudeのProは月20ドル(年払いで月17ドル相当)です。提案書や研修資料のPowerPointをClaudeで作る手順は、ClaudeでPowerPoint資料を作る方法で編集部の実例とあわせて解説しています。
Claude Help「Create and edit files with Claude」、Claude Docs「Use Claude for PowerPoint」、Claudeの料金ページ
無料で使えるスライド作成AIと無料プランの範囲
無料プランのまま、作ったスライドをPowerPointで開けるファイルとして受け取れることを公式に確認できたのは、GammaとClaudeの2つです。ChatGPTは、デスクトップアプリのWorkとPowerPointのアドインを無料プランでも使えます。7つのツールで無料で使える範囲は、以下の表のとおりです。
| ツール | 無料で使える範囲 | 無料で使うときの制限 |
|---|---|---|
| Gamma | 登録時の400クレジット・PDF・PowerPoint・Googleスライドへの書き出し | クレジットは補充されない・Gammaのロゴが入る |
| Genspark | 毎日100クレジット | 無料クレジットの生涯の上限を使い切ると補充が止まる |
| Canva | AI機能を毎月最大20回 | 利用回数の上限は毎月リセットされる |
| Microsoft 365 Copilot | 公式に無料の提供の記載なし | PowerPointで使えるCopilotは有料のMicrosoft 365に含まれる |
| Googleスライド+Gemini | GeminiアプリのCanvasでのプレゼンテーション作成 | Googleスライドの中での生成は対象プランが必要で英語のみ |
| ChatGPT | デスクトップアプリのWork・ChatGPT for PowerPoint | ChatGPT for PowerPointは利用量が限られる |
| Claude | チャットでのPowerPointのファイル作成 | Claude for PowerPointはProから |
ChatGPT for PowerPointとClaude for PowerPointを使うには、アドインとは別にPowerPoint本体を使える環境が要ります。
スライド作成AIを無料で試すなら、社内の定例資料を1つ選び、構成からファイルの書き出しまで通して作るのがおすすめです。途中で止まる工程が、そのツールの無料プランの限界だと分かります。
無料で試すときも、顧客名や未発表の数字が入った資料は渡さないでください。無料のツールを部署ごとに使い始めると、会社が把握していない利用が増えます。先に生成AIの社内ルールで入力してよい情報を決めておくと安全です。
スライド作成AIの選び方|4つの観点
スライド作成AIは、生成されるスライドの見た目より、作った後の仕上げ方に合うかで選ぶと失敗が減ります。スライド作成AIを選ぶときの観点は、以下の4つです。
- スライドを仕上げる場所から選ぶ
- 会社のテンプレートを守る必要があるかで選ぶ
- 手元に材料がそろっているかで選ぶ
- 日本語で使えるかと入力する情報の扱いで選ぶ
スライドを仕上げる場所から選ぶ
スライド作成AI選びの出発点は、完成したスライドを最後にどこで直し、どこで共有するかです。AIの画面できれいに作れても、社内の共有の流れに乗らなければ作り直しになります。仕上げる場所ごとの候補は、以下の表のとおりです。
| スライドを仕上げる場所 | 候補 |
|---|---|
| PowerPoint | Microsoft 365 Copilot・Claude for PowerPoint・ChatGPT for PowerPoint |
| Googleスライド | Gemini in Googleスライド・GeminiアプリのCanvas・Gamma・Genspark |
| 専用ツールの画面のまま発表・共有 | Gamma・Canva・Genspark |
社内の資料がPowerPointのファイルで回っている会社なら、PowerPointの中で動くAIから試すのが近道です。専用ツール型を選ぶ場合も、書き出したファイルをPowerPointで開き、文字の崩れがないかを最初に確かめてください。
会社のテンプレートを守る必要があるかで選ぶ
社内の定例資料や取引先への提出物は、会社や相手先のテンプレートに合わせる必要があります。テンプレートを守る必要がある資料に向くのは、テンプレートのファイルを読み取って作れるツールです。
Claude for PowerPointは、スライドのマスター・レイアウト・フォント・配色を読み取って作ります。Copilot in PowerPointで組織の標準テンプレートのファイルから始める方法も、社内の体裁を守る手段の1つです。反対に、社外のイベントで使う一度きりの資料のようにテンプレートの縛りがないなら、デザインを自動で提案する専用ツール型の方が早く仕上がります。
手元に材料がそろっているかで選ぶ
スライドの材料が手元にあるかどうかでも、合うツールは変わります。議事録や報告書などの文書がそろっているなら、選ぶべきは文書を渡して作れるツールです。
Copilot in PowerPointはWordの文書から、GeminiアプリのCanvasはアップロードした資料からプレゼンテーションを作れます。テーマだけ決まっていて材料がない場合は、情報の収集から任せられるGensparkやChatGPT Workが候補です。
調べ物から任せたスライドは、AIが集めた情報の出どころを人が確かめる手間が増えます。社外に出す資料ほど、材料は人が用意してAIには形にする作業を任せる分担が安全です。
日本語で使えるかと入力する情報の扱いで選ぶ
日本語の資料を作るなら、使いたい機能が日本語に対応しているかを先に確かめます。Gemini in Googleスライドのスライド生成は英語のみで、Gensparkがスライドを作れるのは日本語を含む19の言語です。
資料には売上や顧客名が入るため、入力した情報の扱いも選ぶ基準になります。Claude for PowerPointの入力と出力は、受け取りや生成から30日以内にAnthropicのサーバーから削除され、会話の履歴はブラウザの中に保存されます。ChatGPT for PowerPointのデータの扱いは、利用しているChatGPTのプランの設定に従う仕組みです。会社で使う場合は、管理者が利用状況を管理できる法人向けのプランを選び、入力してよい情報の範囲を決めてから使い始めましょう。
編集部がAIでスライドを作ってわかったこと
Touch AI編集部は、研修資料や提案書のスライドづくりにAIを使っています。実際に作ってわかったことは、以下の2つです。
- ChatGPT Workは研修スライド5枚を5分50秒でPowerPointに仕上げた
- 提案書は原稿を固めてから図解のスライドにすると手戻りが減る
ChatGPT Workは研修スライド5枚を5分50秒でPowerPointに仕上げた
編集部は2026年9月30日、ChatGPT Proの契約でChatGPT Workを使い、新入社員向けの研修スライド5枚の作成をGPT-6.1 SolとGPT-6 Solに同じ文面で依頼しました。テーマは「生成AIを仕事で安全に使う3つのルール」です。
GPT-6.1 Solは5分50秒、GPT-6 Solは11分3秒で、どちらもPowerPointのファイルで5枚を仕上げました。GPT-6.1 Solのスライドには人物のイラストと具体例が入り、発表者用のノートも付いています。編集部の判断では、2つとも社内の研修でそのまま下書きに使える水準でした。
ChatGPT Workはファイルまで作る分、チャットで答えを受け取るより待ち時間が長くなります。依頼を出したら別の仕事を進め、仕上がったスライドをまとめて確認する使い方が合っています。2つのモデルの比較の詳細は、GPT-6.1 Solとはにまとめました。
提案書は原稿を固めてから図解のスライドにすると手戻りが減る
編集部は、AI導入の相談を受けた会社への提案書を、商談の記録からAIで作って図解のスライドに仕上げています。取引先への実際の提案書は載せられないため、ここでは社員20名の架空の会社から「問い合わせ対応の手間をAIで減らしたい」と相談を受けた場面で流れを示します。
提案書を作る流れは、以下の4段階です。
- 問い合わせの内容と商談の記録をAIに読ませ、相手が口にした課題を拾う
- 11枚の構成で、スライドに載せる文字と見積もりの金額を原稿として固める
- 原稿をHTMLのスライドにして中身を確認し、画像生成AIで図解版のスライドに仕上げる
- 図解版のスライドを人が1枚ずつ目で確かめ、金額は1つずつ照合する
架空の会社の例なら、表紙の次のスライドで相手の言葉である「問い合わせ対応の手間」を課題として掲げ、残りのスライドでその課題への答えを示す構成になります。
金額や注記は、原稿の段階で確定させます。画像にしてから直すと、直した箇所の周りに新しい誤りが入る危険があるためです。画像生成AIの自己点検は「開発」が「開務」になった誤字を見落としたため、完成版の確認は人が行っています。
研修資料で使うのは、画像生成AIで1枚ずつスライドの画像を作る仕組みです。先に複数の画風で同じスライドを作って比べ、選んだ画風で全体を仕上げる手順を取っています。ClaudeでPowerPointの提案書や研修資料を作る具体的な手順は、ClaudeでPowerPoint資料を作る方法で紹介しています。
Anthropicも、Claude for PowerPointを人の確認なしで最終成果物に使うことは推奨していません。どのスライド作成AIを使う場合も、AIが作ったスライドは下書きと位置付け、数字と固有名詞は人が元の資料と照合してから配りましょう。
スライド作成AIは仕上げる場所で選び、無料の範囲で1本作ってみましょう
スライド作成AIは、テーマや資料を渡すと構成から文章・デザインまでをまとめて作るAIです。専用ツール型・Office・Google内蔵型・チャットAI型の3つのタイプがあり、スライドを最後に仕上げる場所で向き不向きが分かれます。スライド作成AIを選ぶときの要点は、以下のとおりです。
- 見栄えを優先する単発の資料ならGamma・Canva・Genspark
- PowerPointのテンプレートを守るならMicrosoft 365 CopilotかClaude for PowerPoint
- Googleスライドで仕上げるならGeminiアプリのCanvasかGemini in Googleスライド
- 調べ物からまとめて頼むならGensparkかChatGPT Work
- 無料でPowerPointのファイルまで作れるのはGammaとClaude
自分の仕事に合うスライド作成AIを選べば、スライドの見た目を整える時間を、中身を考える時間に回せます。まずは来週の定例資料を1つ選び、無料で使える範囲で構成からファイルの書き出しまで試してみましょう。



