Claude Codeのサブエージェントとは?使い方・作り方を徹底解説!

Claude Codeのサブエージェントは、メインの会話とは別の記憶を持って動く、部下役のAIです。調査や確認のような作業を任せると、途中経過でメインの会話を汚さずに、結果の要約だけを持ち帰ります。
長い作業を頼むほど会話がふくらみ、Claude Codeが前の指示を忘れたり反応が鈍ったりして困っていないでしょうか。原因の多くは、1つの会話へ何もかも詰め込む使い方です。この記事では、サブエージェントの仕組みと使い方・作り方・業務での活用例を公式情報に沿って解説します。
記事を読めば、大きな仕事を分担で任せる形を作れます。結論から言うと、サブエージェントは設定なしで最初から動いていて、自作も定義ファイル1つで可能です。
Claude Codeのサブエージェントとは【作業を任せる部下役のAI】

まず全体像を以下の3つで押さえます。
- サブエージェントは独立した記憶を持つ専門の分身
- 一番の価値はメインの会話を汚さないこと
- 組み込みのサブエージェントが最初から動いている
サブエージェントは独立した記憶を持つ専門の分身
サブエージェントは、Claude Codeの中で起動する専門担当のAIです。メインの会話とは別の記憶(コンテキスト)と専用の指示書を持ち、頼まれた作業だけを進めます。
作業が終わると、途中の長い経過はサブエージェント側に残したまま、結果の要約だけをメインの会話へ持ち帰る仕組みです。人の仕事にたとえるなら、調査を頼まれた部下が、集めた資料の山ではなく1枚の報告書を持ってくる関係にあたります。
一番の価値はメインの会話を汚さないこと
公式ドキュメントが挙げるサブエージェントの利点は、以下の5つです。
- メインの会話の記憶を使い切らない
- 使える道具を制限して安全に任せられる
- 一度定義すれば別のプロジェクトでも再利用できる
- 担当分野に特化した指示書で精度を高められる
- 速くて安いモデルに作業を回して費用を抑えられる
大量のファイル確認や長い調査をメインの会話でやると、記憶の残量が減り、指示忘れや品質低下が起きがちです。汚れやすい作業を分身の側に隔離できることが、サブエージェントを使う一番の理由です。
組み込みのサブエージェントが最初から動いている
サブエージェントは、自作しないと使えない機能ではありません。Claude Codeには、ファイル探索が専門のExplore、作業計画づくりが専門のPlanなどの組み込みサブエージェントが最初から入っています。
Exploreは読み取り専用で、ファイルの書き換えを拒否する設計です。「このフォルダから該当する資料を探して」のような頼みごとの裏では、Claudeがすでに自動でExploreを呼び出しています。まず組み込みの動きを眺めると、任せ方の感覚がつかめます。
Claude Codeの使い方入門!始め方から基本操作まで徹底解説
サブエージェントの使い方【自動で任される・指名で確実に】

使い方は以下の3つを覚えれば回ります。
- 頼みごとに応じて自動で任される
- 「@エージェント名」の指名で確実に実行させる
- 複数のサブエージェントを並列で動かせる
頼みごとに応じて自動で任される
サブエージェントの定義には説明文(description)があり、Claudeは頼みごとの内容と各説明文を照らして、任せる相手を自分で選びます。調査系の頼みごとならExploreへ、と振り分けが自動で起きる動きです。
自作のサブエージェントも同じ仕組みで選ばれます。説明文へ「積極的に使う」と書き添えて、任される頻度を高める書き方も公式ドキュメントが案内しています。
「@エージェント名」の指名で確実に実行させる
特定のサブエージェントを確実に使わせたいときは、入力欄で@を打ち、@agent-名前の形で指名します。指名した場合は、そのサブエージェントの実行が保証される仕様です。
「調査係を使って」のような日本語の名指しも通じますが、実行するかどうかはClaudeの判断に委ねられます。確実さが必要な場面は@指名、と覚えておいてください。
複数のサブエージェントを並列で動かせる
「A案とB案とC案をそれぞれ調べて」のように頼むと、複数のサブエージェントが同時に走ります。同時に動かせる数は、既定で20までです。
現在のバージョンでは、サブエージェントは既定で裏側(バックグラウンド)で実行されます。作業が走っている間もメインの会話を続けられ、終わった分から結果が届く流れです。長い調査を投げてから自分の作業へ戻る、人のチームと同じ回し方ができます。
サブエージェントの作り方【定義ファイル1つ・Claudeに頼める】

作成の要点は以下の3つです。
- 置き場所はプロジェクト用と自分用の2つ
- 定義ファイルはnameとdescriptionだけで動く
- 作成はClaudeに頼むのが現行の公式手順
置き場所はプロジェクト用と自分用の2つ
自作サブエージェントの定義は、次のどちらかに置くMarkdownファイルです。
- プロジェクト用: プロジェクト内の.claude/agents/の下(そのプロジェクト専用・チームで共有できる)
- 自分用: ホームフォルダの.claude/agents/の下(どのプロジェクトでも使える)
1ファイルが1人の担当者にあたります。ファイルの前半に設定欄、後半にそのサブエージェント専用の指示書を書く構成です。
定義ファイルはnameとdescriptionだけで動く
設定欄の必須項目は、名前(name)と説明文(description)の2つだけです。任意の項目で、使える道具(tools)や担当モデル(model)を絞れます。
説明文は自動で任される判断の材料になるため、「いつ任せてほしいか」を書いてください。書き方の考え方は、スキルの説明文とまったく同じです。道具の制限は安全側の設計に直結します。文書チェック係に書き換えの道具を持たせない、のような役割に合わせた絞り込みが可能です。
作成はClaudeに頼むのが現行の公式手順
定義ファイルはゼロから手書きしなくて構いません。「文書チェック係のサブエージェントを作って。観点は誤字・数値の根拠・表記統一」とClaude Codeへ頼めば、ファイルの作成まで任せられます。
以前のバージョンにあった/agentsコマンドの対話ウィザードは、現在は廃止済みです。「/agentsのウィザードで作成するのが推奨」と説明する解説記事が検索上位にも残っていますが、変更前の古い手順のため再現できません。Claudeに作らせるか、.claude/agents/のファイルを直接編集するのが現行の公式手順です。
非エンジニアの業務でのサブエージェント活用例

エンジニアでなくても、以下の3つの形がそのまま使えます。
- 調査係に資料の山を任せて要約だけ受け取る
- レビュー係にチェックリストで検査させる
- 安いモデルを担当にして費用を抑える
調査係に資料の山を任せて要約だけ受け取る
フォルダにたまった議事録や報告書の確認は、調査係に任せる代表例です。「この資料フォルダから、価格改定に触れている箇所を全部探して要点をまとめて」と頼めば、大量の読み込みはサブエージェント側で消化されます。
メインの会話に届くのは要約だけのため、その後の相談や指示出しの品質が落ちません。読む作業と考える作業を分けられるのが分担の効果です。
レビュー係にチェックリストで検査させる
社内文書の点検を、観点を固定したレビュー係に任せる形です。誤字脱字や数値の根拠、表記の統一など、毎回同じ観点で見る検査は専用の指示書に向いています。
チェック観点そのものは、スキルとして手順書化する方法もあります。観点を書いた手順書をレビュー係に持たせる組み合わせが、公式の想定する形です。
Claude Codeは非エンジニアでも使える?初心者の始め方と活用例も紹介
安いモデルを担当にして費用を抑える
サブエージェントの定義では、担当モデルを個別に指定できます。単純な探索や整形の係へ高速・低価格のモデル(Haiku)を割り当てれば、精度が必要な判断はメインに残したまま全体の費用を抑えられます。
モデルの指定を省略した場合は、メインの会話と同じモデルが使われる仕様です。組み込みのExploreを「速い安いモデルで動く」と説明する記事もありますが、現在はこの引き継ぎ方式のため、古い情報と区別してください。
スキル・エージェントチームとの違い

名前の似た仕組みとの関係は、以下の3つで整理できます。
- スキルは手順書でサブエージェントは分身
- エージェントチームは実験段階の別機能
- 使い分けの軸は「隔離したいか・往復したいか」
スキルは手順書でサブエージェントは分身
スキルは、作業のやり方を書いてClaudeに渡す手順書です。サブエージェントは、その作業を別の記憶で実行する分身にあたります。
どちらか一方を選ぶ関係ではなく、分身に手順書を持たせる組み合わせが可能です。手順を整えたいだけならスキル、長い作業の隔離が目的ならサブエージェント、と起点を分けると迷いません。
Claude Codeのスキル(Skills)とは?使い方・作り方も徹底解説!
エージェントチームは実験段階の別機能
エージェントチーム(Agent Teams)は、複数のAIが共有の作業リストを持ち、互いに連絡を取り合う別の仕組みです。既定では無効の実験的機能で、動かすには専用の設定が要ります。
サブエージェントは互いに会話せず、結果をメインへ返すだけの一方向の関係です。両者を混同した解説も見かけますが、普段の業務でまず使うのはサブエージェントの方で、公式ドキュメントも順番に処理する作業や同じファイルを触る作業にはサブエージェント側を勧めています。
使い分けの軸は「隔離したいか・往復したいか」
サブエージェントに向くのは、経過が長くなる調査と道具を制限したい検査、指示が1回で完結する作業です。公式ドキュメントの使い分けも同じ整理をしています。
反対に、質問と回答を細かく往復させたい相談や会話の文脈を踏まえてほしい作業は、メインの会話のまま進める方が速くて正確です。全部を分担させる必要はありません。
サブエージェントの注意点

任せ方で失敗しないために、以下の2つを押さえてください。
- 会話の続きを知らない前提で頼む
- 結果を返させすぎるとメインの会話が圧迫される
会話の続きを知らない前提で頼む
サブエージェントは、メインの会話履歴を引き継ぎません。「さっき話した方針で進めて」は通じず、新しい担当者に仕事を頼むのと同じ状態から始まります。
任せるときの指示には、対象・目的・判断基準を含めてください。共通のルールを書いたCLAUDE.mdは読み込まれるため、毎回伝えるべき前提はそちらへ寄せる設計が有効です。
CLAUDE.mdとは?書き方と置き場所を徹底解説!効かないときの直し方も紹介
結果を返させすぎるとメインの会話が圧迫される
たくさんのサブエージェントが詳細な結果をそのまま返すと、受け取るメインの会話側の記憶が消費されます。公式ドキュメントも、この点を注意事項として明記しています。
頼むときに「要点を10行以内で」のように、報告の粒度まで指定するのが対策です。分担の目的は隔離のため、報告書が資料の山に戻っては意味がありません。
Claude Codeのサブエージェントに関するよくある質問

導入前に残りやすい疑問へ、3つ回答します。
- 何個まで同時に動かせますか?
- 使うと料金は増えますか?
- 解説どおりに/agentsで作成できません
何個まで同時に動かせますか?
同時に実行される数は既定で20までです。20を超える頼み方をしても失敗にはならず、順番待ちで処理されます。
1つの会話で使える合計の数は無制限です。実務では、同時に走らせる数より、報告の粒度を指定する方が使い勝手に効きます。
使うと料金は増えますか?
サブエージェント機能そのものに追加料金はありません。プランの範囲内で動きますが、分身もAIモデルを動かすため、使用量の消費は増えます。
担当モデルへ低価格のHaikuを指定すれば、消費を抑える方向の調整も可能です。使用量の仕組みはプランの解説記事で確認してください。
Claude Codeの料金プランを徹底解説!MaxとAPI課金の選び方も紹介
解説どおりに/agentsで作成できません
/agentsコマンドの対話ウィザードは廃止済みのため、古い解説の手順は再現できません。故障ではなく仕様の変更です。
現行の作り方は、Claudeに「〜のサブエージェントを作って」と頼むか、.claude/agents/へ定義ファイルを直接置く2択です。作ったファイルは再起動なしで認識されます。
Claude Codeのサブエージェントは「任せ方」を変える分担の仕組みです

Claude Codeのサブエージェントは、独立した記憶を持つ部下役のAIに作業を任せ、結果の要約だけを受け取る分担の仕組みです。組み込みの担当が最初から動いており、自作もnameとdescriptionを書いた定義ファイル1つで始められます。
長い調査は調査係へ、定型の検査はレビュー係へ、単純作業は安いモデルの担当へ。まずはメインの会話を圧迫しているいちばん重い作業を1つ選び、「この作業を任せるサブエージェントを作って」とClaude Codeへ頼むところから始めましょう。



