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ローカルLLMに必要なスペック!メモリとGPUの目安・PCの選び方を解説

中島大介(なかじ)読了時間 約12分
ローカルLLMのスペックのアイキャッチ

ローカルLLMを試したいものの、手持ちのPCで動くのか、新しく買うならどの程度の性能が必要なのか分からない方も多いのではないでしょうか。GPUやVRAMなどの言葉が並び、何を基準に選べばよいのかで迷う場面もあるはずです。

この記事では、ローカルLLMのスペックの考え方・モデルの容量と必要なメモリの目安・GPUの選び方・Macで動かす場合のスペック・用途別のPCの選び方・注意点を、実行するソフトと各メーカーの公式情報に沿って解説します(2026年10月5日時点)。

記事を読めば、手持ちのPCで動かせるモデルと、買う場合に見るべき項目が分かる状態です。結論は、ローカルLLMのスペックは、動かしたいモデルの容量がメモリに収まるかで決まります。まずは手持ちのPCのメモリの容量を確かめましょう。

ローカルLLMのスペックはメモリの容量で決まる

スペックの考え方は、以下の3つで押さえます。

  • モデルはメモリに読み込んで動かす
  • GPUのメモリに収まると速く動く
  • 実行するソフトは16GB以上のメモリを推奨している

モデルはメモリに読み込んで動かす

ローカルLLMは、モデルのファイルをPCのメモリに読み込んで動かします。モデルの容量がメモリに収まらないと、動かないか、動いても回答が極端に遅くなります。

スペックを考えるときに最初に見るのは、CPUの速さではなく、メモリの容量です。

GPUのメモリに収まると速く動く

GPUを積んだPCには、GPU専用のメモリがあります。VRAMと呼ばれるメモリです。

実行するソフトのOllamaは、モデルをGPUのメモリに読み込むか、PCのメモリに読み込むかを自動で決めます。モデルの全体がGPUのメモリに収まった場合と、一部がPCのメモリに回った場合があり、状態はコマンドで確かめられる仕組みです。

GPUのメモリに収まらない分をPCのメモリで補うと、回答の速度は大きく下がります。

実行するソフトは16GB以上のメモリを推奨している

実行するソフトのLM Studioは、16GB以上のメモリを推奨しています。Windowsでは、4GB以上のGPU専用のメモリも推奨の条件です。

メモリが8GBのMacでも使える場合がありますが、小さなモデルにとどめるよう案内されています。

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モデルの容量と必要なメモリの目安

主なモデルの容量は、以下の表のとおりです。容量は、Ollamaの公式ライブラリの表示にもとづきます。

モデルサイズ容量
Qwen3.50.8b・4b・9b1.0GB・3.4GB・6.6GB
Gemma 4E2B・12B・31B4.6GBから・7.7GBから・19GBから
Phi-414b9.1GB
gpt-oss20b・120b14GB・65GB
Qwen3.627b・35b18GBから・23GBから

必要なメモリの目安は、以下の3つです。

  • 容量が8GB未満のモデルは16GBのメモリで試せる
  • 容量が8GBから15GBのモデルは余裕のあるメモリが要る
  • 容量が16GB以上のモデルは大容量のメモリか高性能なGPUが要る

容量が8GB未満のモデルは16GBのメモリで試せる

Qwen3.5の小さなサイズや、Gemma 4のE2Bは、容量が8GB未満です。メモリが16GBのPCなら、モデルを読み込んでも余裕が残ります。

最初の1つは、容量が8GB未満のモデルから選んでください。

容量が8GBから15GBのモデルは余裕のあるメモリが要る

Phi-4は9.1GBで、gpt-ossの20bは14GBです。OpenAIは、gpt-ossの20bは16GBのメモリが目安だと説明しています。

16GBのメモリでは、ほかのソフトを同時に開くと余裕が少なくなります。業務と並行して使う場合は、32GB以上のメモリが目安です。

容量が16GB以上のモデルは大容量のメモリか高性能なGPUが要る

Gemma 4の31Bは19GBからで、Qwen3.6の35bは23GBからです。gpt-ossの120bは65GBあります。

動かすには、モデルの容量を上回るメモリか、VRAMの多いGPUが必要です。小さなモデルで効果を確かめてから、検討してください。

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ローカルLLMのGPUの選び方

GPUの選び方は、以下の3つです。

  • NVIDIAのGPUはVRAMの容量で選ぶ
  • AMDのGPUにも対応している
  • GPUがなくても小さなモデルは動く

NVIDIAのGPUはVRAMの容量で選ぶ

Windowsのデスクトップのパソコンでは、NVIDIAのGPUが広く使われています。GeForce RTX 50シリーズのVRAMの容量は、以下の表のとおりです。

GPUVRAMの容量
GeForce RTX 509032GB
GeForce RTX 508016GB
GeForce RTX 5070 Ti16GB
GeForce RTX 507012GB
GeForce RTX 5060 Ti16GBまたは8GB
GeForce RTX 50608GB

ローカルLLMでは、処理の速さよりもVRAMの容量が、動かせるモデルの大きさを左右します。同じ名前でも容量が違う製品があるため、購入の前にVRAMの容量を確かめてください。

AMDのGPUにも対応している

Ollamaは、NVIDIAのGPUに加えて、AMDのRadeonにも対応しています。対応する製品の一覧は、Ollamaの公式ドキュメントに載っています。

手持ちのGPUが対応しているかを、購入や設定の前に一覧で確かめましょう。

GPUがなくても小さなモデルは動く

GPUがないPCでも、モデルをPCのメモリに読み込んで動かせます。モデルの全体がPCのメモリに読み込まれた状態も、Ollamaの表示の1つです。

ただし、回答の速度は遅くなる点に注意が必要です。Ollamaは、強力なGPUのないPCでは大きなモデルが遅くなると説明しています。GPUのないPCでは、容量の小さなモデルを選んでください。

MacでローカルLLMを動かす場合のスペック

Macで動かす場合のスペックは、以下の3つで押さえます。

  • Appleシリコンのメモリの容量で選ぶ
  • Mac miniは16GBから64GBまで選べる
  • Mac Studioは36GBから512GBまで選べる

Appleシリコンのメモリの容量で選ぶ

Appleシリコンを積んだMacのメモリは、ユニファイドメモリと呼ばれます。Macでは、ユニファイドメモリの容量が、動かせるモデルの大きさの目安です。

LM Studioは、Appleシリコンを積んだMacに対応しています。インテル製のCPUを積んだMacには、対応していません。

Mac miniは16GBから64GBまで選べる

Mac miniのメモリは、標準の構成が16GBか24GBです。購入のときに、構成に応じて32GB・48GB・64GBまで変更できます。

16GBの構成では、容量が8GB未満のモデルが候補です。大きなモデルを使う予定がある場合は、購入のときに多めのメモリを選んでください。

Mac Studioは36GBから512GBまで選べる

Mac Studioのメモリは、標準の構成が36GBか96GBです。構成に応じて、128GB・256GB・512GBまで変更できます。

容量が65GBのgpt-ossの120bなど、大きなモデルを動かしたい場合の候補になります。

用途別のローカルLLMのPCの選び方

用途別の選び方は、以下の3つです。

  • まず試すなら手持ちのPCを使う
  • 個人で業務に使うなら32GB以上のメモリを目安にする
  • チームで共有するなら専用の機器を用意する

まず試すなら手持ちのPCを使う

試すだけなら、新しいPCを買う必要はありません。メモリが16GBのPCなら、容量が8GB未満のモデルを試せます。

小さなモデルで、回答の質と速度が用途に足りるかを確かめてください。

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個人で業務に使うなら32GB以上のメモリを目安にする

業務のソフトと同時に使う場合は、32GB以上のメモリを目安にします。容量が8GBから15GBのモデルを、余裕を持って動かせます。

Windowsのデスクトップなら、VRAMが16GBのGPUを積む構成も候補です。

チームで共有するなら専用の機器を用意する

複数の人で使う場合は、1台の機器でモデルを動かし、ほかのPCから接続する形にします。大きなモデルを動かすには、大容量のメモリを積んだMacや、VRAMの多いGPUを積んだPCが候補です。

個人のPCを共有用に使うと、作業のたびに速度が落ちます。専用の機器を分けてください。

ローカルLLMのスペックを選ぶときの注意点

スペックを選ぶときの注意点は、以下の3つです。

  • メモリをあとから増やせない機種がある
  • 長い文書を扱うと必要なメモリが増える
  • 新しいモデルで必要なスペックが変わる

メモリをあとから増やせない機種がある

Macのメモリは、購入のときに構成を選びます。ノートPCにも、あとからメモリを増やせない機種があります。

買う前に、使いたいモデルの容量を確かめ、余裕のある容量を選んでください。

長い文書を扱うと必要なメモリが増える

モデルが一度に扱える文章の量は、設定で変えられます。長い文書を読ませるために上限を上げると、必要なメモリも増えます。

モデルの容量ちょうどのメモリでは、長い文書を扱えない場合がある点に注意してください。

新しいモデルで必要なスペックが変わる

ローカルLLMのモデルは、数か月の単位で新しい世代が出ます。少ないメモリで動くモデルが出る場合もあれば、大きなモデルが主流になる場合もあります。

高価な機器を買う前に、手持ちのPCで試して、必要な大きさを見極めてください。

ローカルLLMのスペックのよくある質問

スペックについてよく出る疑問は、以下の4つです。

  • 性能の低いPCでも動きますか?
  • GPUがなくても動きますか?
  • ノートPCでも動きますか?
  • VRAMが8GBだと何が動きますか?

性能の低いPCでも動きますか?

小さなモデルなら動きます。Qwen3.5の0.8bは、容量が1.0GBです。

ただし、小さなモデルほど回答の質は下がります。用途に足りるかを試して確かめてください。

GPUがなくても動きますか?

動きます。モデルをPCのメモリに読み込んで動かす形です。

回答の速度は遅くなるため、容量の小さなモデルを選んでください。

ノートPCでも動きますか?

メモリが16GB以上あれば、容量が8GB未満のモデルを試せます。Appleシリコンを積んだMacBookも、LM Studioの対応の範囲です。

VRAMが8GBだと何が動きますか?

容量が8GB未満のモデルが候補です。Qwen3.5の9bは6.6GBで、Gemma 4のE2Bは4.6GBからです。

VRAMに収まらない大きさのモデルは、一部がPCのメモリに回り、速度が下がります。

ローカルLLMのスペックはメモリの容量を確かめて選びましょう

ローカルLLMのスペックは、動かしたいモデルの容量がメモリに収まるかで決まります。メモリが16GBのPCでも、容量が8GB未満のモデルは試せます。

まずは、手持ちのPCのメモリの容量を確かめましょう。小さなモデルで用途に足りるかを試し、足りない場合に、メモリやVRAMの多い機器を検討してください。

この記事の監修者

中島大介(なかじ)

中島大介(なかじ)

株式会社メリル 代表取締役 / 記事監修

株式会社メリル代表取締役。SEO歴20年以上。最新AIやセキュリティについて発信するYouTube「ウェブ職TV」は登録者15万人以上。著書「ChatGPT & Copilotの教科書」は10万部突破!

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