AIセキュリティ

Claude Codeは危ない?安全性を徹底解説!事故を防ぐ最初の設定も紹介

中島大介(なかじ)読了時間 約14分
Claude Codeは危ないのかを検証するアイキャッチバナー

Claude Codeに興味はあるけれど、AIが勝手にファイルを消したり、会社の情報を漏らしたりしないか怖い。検索すると「危険」と煽る記事と「大丈夫」と言う記事が混在していて、どちらを信じてよいか分からなくなっていないでしょうか。

この記事では、Claude Codeが危ないと言われる理由を1つずつ取り上げ、実際はどうなのかを公式の一次情報で検証します。読み終えるころには、自分が使ってよいかを根拠を持って判断できるはずです。結論から言うと、既定の設定のまま使う限り過度に恐れる必要はなく、危険が生まれるのは安全の仕組みを自分で外したときです。

Claude Codeが危ないと言われる4つの理由【正面から検証】

危ないと言われる4つの不安と実際を並べた図解

よく聞く不安を4つに分けて検証します。

  • 理由1: 勝手にファイルを消されそうで怖い
  • 理由2: 入力したコードや情報が漏れそう
  • 理由3: 外部の悪意ある指示に乗っ取られそう
  • 理由4: 課金が暴走しそう

理由1: 勝手にファイルを消されそうで怖い

最も多い不安ですが、既定のClaude Codeは変更の前に必ず許可を求める設計です。公式ドキュメントによると、作業フォルダ内のファイルを読む操作は自動で進みます。編集やシステムを変更しうるコマンドの実行には承認が必要で、何も許可しなければ何も変わりません。

承認を求める画面に出るのは、実行しようとするコマンドや変更内容そのものです。読んでからYesを選ぶ、それだけで大半の事故は起きようがありません。さらに、確認をすべて省略する設定を選んでいても、ルートディレクトリやホームの削除のような操作には最後の砦の確認が残ります。誤削除の失敗談は確かに複数語られていますが、その典型は、確認を全部外す設定を通常環境で使った場面です。

理由2: 入力したコードや情報が漏れそう

データの行き先は公式文書で確認できます。TeamやEnterprise、APIの商用利用では、コードやプロンプトがモデルの学習に使われないと明記されています。個人プランは利用者が学習利用の可否を選ぶ方式です。

保持期間も、個人プランは学習許可で5年・不許可で30日、商用は標準30日と数字で公開されています。Enterpriseには、保持ゼロ(ZDR)を組織単位で有効化する選択肢まであります。会話の記録が手元に30日残る仕様や、フィードバック送信時の扱いなど、知っておくべき細部はいくつかあるのが実情です。削除したチャットが将来の学習に使われない仕様も公式ヘルプに書かれており、いずれも文書化されていて対処が可能です。詳しくは次の記事で解説しています。

Claude Codeの情報漏洩リスクを徹底解説!機密情報を守る設定も紹介

理由3: 外部の悪意ある指示に乗っ取られそう

Webページやファイルに仕込まれた悪意ある指示でAIを操る、プロンプトインジェクションと呼ばれる攻撃は実在する脅威です。公式は対策を重ねています。Webから取得した内容を分離した文脈で扱う仕組み、初めてのコードベースや新しい外部連携への信頼確認、ルールに一致しない操作を確認側に倒す設計などが該当します。

ネットワークに触れるcurlなどのコマンドが既定で自動承認されない点も、この攻撃への防波堤の1つです。攻撃の入り口になりやすいWeb閲覧まわりから順に塞がれている構図になっています。同時に公式は、あらゆる攻撃に完全な免疫を持つシステムはないとも明言しています。誇張も過信もしないこの姿勢こそ、判断材料として信頼できる点です。

理由4: 課金が暴走しそう

定額プランで使う限り、青天井の請求は構造的に起きません。ProやMaxには5時間ごとと週次の利用上限があり、上限に達すれば止まる仕組みだからです。

上位のMaxプランでも構造は同じで、上限の枠が大きくなるだけです。注意が必要なのは従量課金のAPIで使う場合で、こちらは予算管理の設定や上限額の確認をしてから使うのが基本になります。個人が月払い20ドルのProで始める分には、料金面の事故は起こりようがありません。

既定の設定が安全側に倒れている根拠【公式で確認】

既定の設定が安全側に倒れている根拠を示す図解

安心材料になる公式の裏付けは以下の3つです。

  • 許可の仕組みが標準で働いている
  • 拒否ルールとサンドボックスで技術的に止められる
  • 提供元は認証と規約でも裏付けている

許可の仕組みが標準で働いている

Claude Codeの権限は、許可・確認・禁止のルールで動き、迷う操作は確認側に倒れるフェイルクローズ設計です。許可済みのコマンドでも、コマンドインジェクションの疑いを検知すると手動承認に切り替わると公式に説明されています。

現在の許可状態は/permissionsコマンドでいつでも確認でき、身に覚えのない許可が増えていないかの点検もできます。ファイル編集の承認はセッション限りで消えるなど、むしろ慎重すぎるほどの初期値です。広い禁止ルールが狭い許可より常に優先される評価順も、安全側の初期値の一部です。「確認が多くて面倒」という利用者の声が多いこと自体が、既定が安全側に寄っている証拠でもあります。

拒否ルールとサンドボックスで技術的に止められる

守りたいファイルは、拒否ルールで読み取り自体を禁止できます。さらにサンドボックス機能を有効にすれば、OSのレベルで書き込み範囲とネットワーク接続を強制的に制限する、AIの善意に頼らない壁も作れる仕組みです。ネットワークは許可制で、事前に認めた接続先以外はその都度確認されます。

約束ではなく仕組みで守る手段が公式に揃っている点は、危ないかどうかの判断で大きな加点材料です。設定方法は次の記事で解説しています。

Claude Codeの権限設定を徹底解説!自動承認を安全に使う方法も紹介

提供元は認証と規約でも裏付けている

提供元Anthropicの法人向けページで示されているのは、SOC 2やISO 27001といった第三者認証への準拠です。利用規約でも、商用利用の許可と成果物の権利帰属が明文化されています。利用ポリシーは高リスク用途に専門家レビューを求めるなど、リスクを前提にした線引きを公開しています。

安全性を宣伝文句ではなく、文書と認証で確認できる体制です。会社利用では、管理者が安全設定を全員に配布して固定する仕組み(managed settings)まで用意されており、判断材料は揃っています。

危険が生まれる3つの条件【ここだけ避ける】

危険が生まれる3つの条件を並べた図解

逆に、避けるべき条件も明確です。

  • 確認をすべて外す設定を通常環境で使う
  • 素性の分からないコードや拡張を扱う
  • 個人アカウントで無ルールのまま業務利用する

確認をすべて外す設定を通常環境で使う

承認を全部スキップする起動方法は存在しますが、公式ドキュメントは、損害を与えられない隔離されたコンテナや仮想マシンでのみ使うよう明記しています。この警告を無視して普段のパソコンで使うことが、事故の典型条件です。公式が危険を名前に明示したフラグ名を付けているのは、気軽に使わせないためでもあります。本番のデータベースや公開中のシステムへ直結した環境で確認を緩めることも、同じ理由で避けるべき条件です。

速さが欲しい場合も、全部外す以外の手段で大半は解決します。許可ルールやサンドボックスに加えて、現在は分類器の安全チェックを裏で走らせながら自動で進めるautoモードも中間の選択肢として公式に用意されています。安全機能を外す前に、外さずに済む設定を試してください。

素性の分からないコードや拡張を扱う

インターネットから拾ったコードや、出所不明の外部連携(MCPサーバー)には、悪意ある指示が仕込まれている可能性があります。公式も、信頼できないコンテンツを扱う際は実行前のコマンド確認や仮想マシンの利用を推奨しています。

拾い物のリポジトリをそのまま開いて作業させる、確認なしで拡張を追加する、といった行動が該当例です。Claude Codeが初めてのフォルダや新しい外部連携で信頼確認を挟むのは、この危険への備えです。確認画面を読まずにYesを押す癖だけは付けないでください。

個人アカウントで無ルールのまま業務利用する

ツールの設定が完璧でも、運用が無法地帯なら危険は残ります。個人アカウントの業務利用は学習設定が本人任せになり、会社からは利用実態が見えません。無断のAI業務利用はシャドーAIとして、IPAの10大脅威にも記載された組織側の定番リスクです。

業務で使うなら、会社契約のプランと入力ルールをセットで整えるのが前提です。整え方は次の記事にまとめています。

Claude Codeの社内利用ルールを徹底解説!商用利用の規約と設定配布も紹介

安全に使い始める最初の設定と習慣3つ

安全に使い始める3つの設定と習慣を示す図解

今日から実践できる守りは以下の3つです。

  • 機密ファイルを読ませない拒否ルールを入れる
  • 学習まわりの設定を確認する
  • 読むだけの指示から始める

機密ファイルを読ませない拒否ルールを入れる

最初の設定は、APIキーなどが入る.envファイルへの読み取り禁止です。公式ドキュメントに構文例がそのまま載っており、数行の設定で済みます。

これだけで、うっかり機密ファイルを扱わせる事故の芽を大きく減らせます。サンドボックスを使う場合の、~/.envなどを読ませない指定も公式の例のとおりです。

学習まわりの設定を確認する

個人プランで使うなら、最初の確認先は入力を学習に使うかどうかの設定です。切り替えはclaude.aiの設定画面から1分で終わります。

会社利用ならTeam以上を選び、契約条件として学習を断つのが確実です。

Claude Codeに学習させない設定を徹底解説!データが学習される条件も紹介

読むだけの指示から始める

最初の1週間は、「このフォルダの構成を説明して」のような読むだけの指示で使い、確認画面の読み方に慣れます。何も変更しない使い方なら、失敗の起こりようがありません。

確認画面に何が表示されているかを自分の言葉で説明できるようになったら、小さな編集を許可する段階へ進む合図です。この順番を守る人にとって、Claude Codeは危ないツールではなく、確認を挟みながら働く慎重な部下です。

Claude Codeの安全性に関するよくある質問

Claude Codeの安全性に関するよくある質問の図解

残りがちな不安に、5つ回答します。

  • 非エンジニアが使うのは危険ですか?
  • 実際に事故は起きていますか?
  • 開発元のソースコード流出の報道と関係ありますか?
  • サイバー攻撃に悪用されたと聞きましたが大丈夫ですか?
  • ブラウザ版やCoworkのほうが安全ですか?

非エンジニアが使うのは危険ですか?

読むだけの指示や資料整理のような使い方なら、むしろ低リスクです。変更のたびに確認が入る設計は、コードを読めない人にとっても安全弁として働きます。

危ないのは知識の量ではなく、確認を読まずに承認する習慣のほうです。エンジニアの確認役を決めておけば、本番利用まで含めて安全に広げられます。始め方は次の記事で解説しています。

Claude Codeは非エンジニアでも使える?初心者の始め方と活用例も紹介

実際に事故は起きていますか?

誤削除などの失敗談は複数語られており、ゼロとは言えないのが正直なところです。ただしその多くは、確認をすべて省略する設定や、素性の分からないコードを扱う条件とセットで語られているのが実態です。

公式も完全な免疫はないと認めているからこそ、既定の確認を守り、避けるべき3条件を外さないことが現実的な答えになります。

開発元のソースコード流出の報道と関係ありますか?

2026年3月末に、開発元Anthropic自身のソースコードが流出したとする報道が多数ありました。報道が事実であっても、これは開発元側で起きた事案で、利用者が入力したコードや会話が漏れたとされる話とは性質が異なります。

「Claude Code=危ない」と結びつける前に、誰の何が漏れたのかを切り分けて読むのが正確な受け止め方です。利用者側のデータの守り方は、次の記事で整理しています。

Claude Codeの情報漏洩リスクを徹底解説!機密情報を守る設定も紹介

サイバー攻撃に悪用されたと聞きましたが大丈夫ですか?

Anthropicは2025年11月、国家支援の攻撃グループがClaude Codeを悪用したサイバースパイ活動を検知したと公式に発表しています。発表では、該当アカウントの停止・被害を受けた組織への通知・当局との連携を行ったと説明しています。

報告された事案は、悪用した攻撃者を提供元が検知して止めた内容で、普通に使う利用者が危険になる話ではありません。むしろ、悪用の監視と対処が実際に働いている傍証です。道具の悪用と、道具の安全性は分けて判断してください。

ブラウザ版やCoworkのほうが安全ですか?

手元のファイルに触れさせたくない段階では、ブラウザ版やクラウド実行を選ぶのは合理的です。ブラウザ版でクラウド実行を選んだセッションは、クラウド上の隔離環境で動くため、手元のパソコンのファイルには触れません。姉妹ツールのCoworkも、隔離された環境で動く公式設計です。

ただし「ローカルは危険だから禁止」と考える必要はありません。ローカル版にも許可制とサンドボックスの守りがあり、用途に合わせて入口を選べばよいだけです。

Claude Codeは危ないツールではなく設定を外したときに危なくなります

使うかどうかではなくどう使うかに答えをまとめた図解

Claude Codeが危ないと言われる4つの不安は、公式の仕組みでそれぞれ検証できます。既定の許可制・学習ポリシーの文書化・多層の攻撃対策・定額プランの上限が裏付けになります。危険が生まれるのは、確認の全部外し・素性不明のコード・無ルールの業務利用の3条件に踏み込んだときです。

つまり答えは「使うか使わないか」ではなく「どう使うか」にあります。それでも不安が残るなら、手元のファイルに触れないブラウザ版から試す道もあります。拒否ルールと学習設定を最初に整え、読むだけの指示から始める人にとって、不安はやがて運用の自信に変わるはずです。

この記事の監修者

中島大介(なかじ)

中島大介(なかじ)

株式会社メリル 代表取締役 / 記事監修

株式会社メリル代表取締役。SEO歴20年以上。最新AIやセキュリティについて発信するYouTube「ウェブ職TV」は登録者15万人以上。著書「ChatGPT & Copilotの教科書」は10万部突破!

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