Claudeに学習させない設定を解説!Claude Code・法人での扱いも紹介

会社の資料やコードをClaudeに読ませたあとで、この内容がAIの学習に取り込まれて外へ出るのではないかと設定画面を探していないでしょうか。2025年の規約変更で個人プランは学習利用を自分で選ぶ方式になり、登録時にどちらを選んだか覚えていないまま使い続けている人も少なくありません。
設定の場所は1つですが、プランやClaude Codeの使い方によって「そもそも学習されるのか」「オフにしても残るものは何か」が変わります。この記事では、Claudeのデータが学習される条件・学習させない設定の手順・Claude Code固有の注意点・オフにしたときのデメリットと例外を、公式ドキュメントとプライバシーセンターの記述に沿って解説します。
記事を読めば、自分のプランで何を設定すべきかを迷わず決められる状態です。TeamやEnterpriseなどの商用プランは契約条件として学習されず、個人プランはプライバシー設定のトグル1つでオフにできる、が結論です。
Claudeのデータが学習されるかはプランと設定で決まる
まず、どの利用形態で何が起きるのかを以下の5つで押さえます。
- 個人プランは学習利用を自分で選ぶ方式になっている
- 2025年8月の規約変更で選択制と5年保持が導入された
- TeamやEnterpriseなどの商用プランとAPIは学習されない
- Claude Codeはサインインしているアカウントの設定に従う
- 学習の許可で保持期間は5年と30日に分かれる
個人プランは学習利用を自分で選ぶ方式になっている
Free・Pro・Maxの個人プランでは、入力した内容を将来のClaudeの改善に使ってよいかを利用者自身が選びます。公式ドキュメントによると、この設定がオンのときAnthropicは個人プランのデータを新しいモデルの学習に使い、個人プランのアカウントからClaude Codeを使った分も対象です。
オフにしていれば、新しいチャットとコーディングセッションは学習に使われません。自分がどちらを選んだか覚えていない場合も、claude.aiの設定画面で現在の状態をいつでも確認できます。
2025年8月の規約変更で選択制と5年保持が導入された
現在の選択制は、2025年8月28日に発表された利用規約とプライバシーポリシーの更新で導入されました。既存の利用者は2025年10月8日までに学習利用の可否を選ぶ必要があり、新規の利用者は登録時に選ぶ流れです。学習を許可した場合の保持期間が最長5年に延びたのも、同じ更新のタイミングでした。
対象はFree・Pro・Maxの個人プランと、そのアカウントで使うClaude Codeです。Claude for Work(TeamとEnterprise)・API・Amazon BedrockやGoogle Cloud経由・政府向け・教育向けは対象外とAnthropicの発表資料に明記されています。
TeamやEnterpriseなどの商用プランとAPIは学習されない
TeamとEnterpriseの法人プラン・API・クラウド事業者経由の利用では、Anthropicは送信されたコードやプロンプトを生成モデルの学習に使わないと公式ドキュメントに明記されています。商用の利用規約にも、Anthropicが顧客コンテンツでモデルを学習させることはできないと書かれています。
例外は、開発パートナープログラムのような仕組みへ組織の管理者が明示的に参加した場合だけです。業務で使うなら、従業員ごとの設定確認に頼らず、プランの選択で学習リスクを断つのが確実です。
Claude Codeはサインインしているアカウントの設定に従う
Claude Codeに学習のオプトアウト項目はありません。学習されるかどうかは、どのアカウントでサインインしているかで決まります。個人プランのアカウントなら設定画面のトグル次第で、Claude Console(APIキー)やAmazon Bedrock・Google Cloud経由の利用は商用扱いとなり学習には使われません。
パソコンの環境変数にANTHROPIC_API_KEYが設定されていると、サブスクリプションではなくAPI経由の従量課金で動く点には注意が必要です。学習の面では安全側ですが、請求の面では意図しない課金につながります。
学習の許可で保持期間は5年と30日に分かれる
学習利用を許可した個人プランのデータは、非識別化された形式で最長5年保持されます。許可しない場合の保持は30日です。商用プランとAPIも標準は30日で、より厳格な要件向けにデータを保持しないZero Data Retentionが用意されている形です。
公式ドキュメントによると、Zero Data Retentionは標準のEnterpriseプランに自動で含まれるものではなく、適格性の確認を経てアカウントチームが組織単位で有効にします。保持期間は学習の可否とセットで決まるため、オプトアウトには保存期間を大幅に短くする効果もあります。
Claudeに学習させない設定の手順【PC・スマホ】
個人プランで実施する手順は、以下の5つに分かれます。
- パソコンではプライバシー設定のトグルをオフにする
- スマホアプリでも設定からプライバシーを開いてオフにする
- 適用されるのは設定後の新しい会話からになる
- 過去の会話が心配ならチャットを削除する
- 単発の相談は履歴に残らないIncognitoチャットを使う
パソコンではプライバシー設定のトグルをオフにする
公式のプライバシーセンターが案内する手順は次のとおりです。
- 画面の自分の名前から設定メニューを開く
- 「Settings(設定)」を選ぶ
- 「Privacy(プライバシー)」を選ぶ
- 「Help Improve our AI models(AIモデルの改善に協力)」のトグルをオフにする
設定画面のURLはclaude.ai/settings/data-privacy-controlsで、Claude Codeの公式ドキュメントも変更場所としてこのページを案内しています。以前あった申請フォームでのオプトアウトは不要で、トグルの切り替えだけで完了します。
スマホアプリでも設定からプライバシーを開いてオフにする
スマホアプリでも操作は同じ流れです。公式のプライバシーセンターは、名前をタップして設定を開き「Settings」→「Privacy」と進んで同じトグルをオフにする手順を案内しています。
パソコンとスマホで別々の設定があるわけではなく、アカウントに1つの設定が保存される仕組みです。どちらか一方で切り替えれば、同じアカウントで使うすべての入口に適用されます。
適用されるのは設定後の新しい会話からになる
オフにすると、それ以降の新しいチャットとコーディングセッションは将来の学習に使われなくなります。公式のプライバシーセンターによると、以前に保存されたチャットも今後の学習には使われません。一方で、すでに開始済みの学習と学習済みのモデルからデータが取り除かれることはないと明記されています。
学習許可の適用対象は、設定後に新しく始めた会話と再開した会話です。オンのまま古い会話を再開して入力した分は対象になるため、切り替えは会話の区切りで行うのが安全です。機密性の高い内容を扱う予定があるなら、使い始める前に切り替えておきましょう。
過去の会話が心配ならチャットを削除する
過去の入力が心配な場合に有効なのが、チャットの削除です。削除したチャットは履歴から即時に消え、バックエンドからも30日以内に削除され、将来のモデル学習には使われないと公式が説明しています。
学習済みモデルからの遡及削除はできないものの、これから始まる学習への提供は削除で止められます。オプトアウトと削除の組み合わせが、個人プランで取れる最も強い守りです。
単発の相談は履歴に残らないIncognitoチャットを使う
設定を切り替えずに1回だけ学習させたくない場合は、Incognitoチャットが使えます。公式サポートによると、Incognitoチャットは履歴にもClaudeのメモリにも残らず、学習設定をオンにしていても学習には使われません。保持は既定で30日です。
利用できるのはプロジェクトの外で始める新規チャットで、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのすべてのプランで使えます。ブラウザとアプリのチャット向けの機能のため、Claude Codeでの作業を学習させたくない場合は、アカウント全体のオプトアウトで対応します。
Claude Codeで学習させないときの注意点【環境変数では止まらない】
Claude Codeならではの注意点は以下の4つです。
- テレメトリの環境変数は学習のオプトアウトではない
- フィードバック送信は学習設定と別に5年保持される
- セッション中に表示される品質調査は記録の共有に同意した分だけ送られる
- オプトアウトしてもデータの送信と手元の保存は続く
テレメトリの環境変数は学習のオプトアウトではない
解説記事の中には、DISABLE_TELEMETRYなどの環境変数を学習させない方法として紹介する例があります。しかし公式のデータ利用ページでは、DISABLE_TELEMETRYなどは利用状況の統計やエラーレポートを止める設定で、学習利用の可否とは別の仕組みです。統計にはそもそもコード・プロンプト・ファイルパスが含まれないと明記されています。
環境変数をいくつ設定しても、学習のオプトアウトの代わりにはなりません。学習を止める手段は、claude.aiの設定画面にあるトグルだけと覚えておきましょう。参考として、エラーレポートはProまたはMaxでサインインし、Claude Code v2.1.198以降でClaude APIに直接接続している場合に既定でオンになります。
フィードバック送信は学習設定と別に5年保持される
/feedbackコマンドで不具合を報告すると、コードを含む会話履歴のコピーがAnthropicに送信され、5年間保持されます。公式ドキュメントによると、/bugと/shareも同じ経路・同じ保持期間です。Claudeが下書きしたフィードバックも、送信を選んだ場合は同じ扱いになります。
学習のオプトアウトとは別枠の扱いのため、業務コードを扱う環境では安易に使わないのが無難です。機能自体は環境変数DISABLE_FEEDBACK_COMMANDで無効化できます。
セッション中に表示される品質調査は記録の共有に同意した分だけ送られる
Claude Codeでは「このセッションのClaudeはどうでしたか」と評価を求める表示が出ることがあります。公式ドキュメントによると、評価への回答で記録されるのは点数だけで、会話の内容は収集されません。
評価の後に「セッションの記録をAnthropicが確認してもよいか」と別の質問が出る場合があり「はい」を選んだときだけ、APIキーなどを伏せた会話の記録とセッションのログが送信されます。送信された記録は最長6か月保持され、学習設定には影響せず、モデルの学習にも使えない決まりです。調査自体は環境変数CLAUDE_CODE_DISABLE_FEEDBACK_SURVEYで止められます。
オプトアウトしてもデータの送信と手元の保存は続く
オプトアウトは学習に使われなくなる設定であって、データが送信されなくなる設定ではありません。Claude Codeは応答を生成するために、プロンプトやコードをAnthropicのサーバーへ送り続けます。
会話の記録は手元のパソコンにも既定で30日間、平文で保存されます。保存期間は設定のcleanupPeriodDaysで変更できますが、公式ドキュメントによると、Claude DesktopやCoworkで開始または再開したセッションの記録は既定でこの期限の対象外です。送信や保存まで含めた漏洩経路の全体像は、次の記事で解説しています。
Claude Codeの情報漏洩リスクを徹底解説!機密情報を守る設定も紹介
学習させないデメリットと知っておくべき例外
オプトアウトの判断材料は以下の3つです。
- 機能が制限されるとの公式記載はない
- 安全性の審査と規約違反の判定は設定に関わらず別枠で扱われる
- オフにする前に取り込まれたデータは取り除かれない
機能が制限されるとの公式記載はない
オプトアウトすると回答の質が下がるのではと心配する声がありますが、機能や性能が制限される記述は公式ドキュメントに見当たりません。公式に明記されている違いは、学習に使われるかどうかと、保持期間が5年か30日かの2点です。
モデルの改善に貢献できなくなる面はあるものの、目の前の使い勝手を犠牲にする設定ではないため、業務利用なら迷わずオフを選べます。保持期間が30日へ短くなる変化も、管理上はむしろ利点です。
安全性の審査と規約違反の判定は設定に関わらず別枠で扱われる
安全分類器が問題を検知した会話は、設定をオフにしていても社内の安全対策モデルの改善・有害コンテンツの検知・安全性の研究に使われる場合があります。プライバシーポリシーも、オプトアウトしていても安全審査の対象になった会話と、利用者が自ら報告した内容は改善に使うと明記しています。
規約違反と判定された場合の扱いも別枠です。公式のプライバシーセンターによると、利用規約に違反すると自動判定されたチャットやセッションは入力と出力が最長2年、判定の点数が最長7年保持されます。通常の業務利用で問題になる場面は限られますが「オフにすれば何も残らない」ではない点は正確に理解しておきましょう。
オフにする前に取り込まれたデータは取り除かれない
オフにした時点で開始済みの学習と、学習済みのモデルからは、データが取り除かれません。公式のプライバシーセンターが明記している遡及の限界です。
対策は早く切り替えることに尽きます。機密性の高い内容を扱う前に設定を済ませ、過去分が心配ならチャットの削除を組み合わせてください。
会社でClaudeを使うときのプラン別の扱い
会社として導入する場合は、個人の設定に頼らない選択肢があります。プラン別の扱いは以下の3点です。
- 法人プランは契約条件として学習の対象外になる
- Zero Data Retentionは適格性の確認を経て組織単位で有効になる
- TeamとEnterpriseのIncognitoチャットは組織のデータ書き出しに含まれる
法人プランは契約条件として学習の対象外になる
TeamとEnterpriseの法人プランでは、商用の利用規約により、Anthropicは顧客コンテンツでモデルを学習させることができません。従業員それぞれの設定状況を確認して回る必要がなくなり、規約変更の対象からも外れています。
個人プランのアカウントを業務に流用している場合、学習の可否は各人のトグル次第です。会社の情報を扱うなら、法人プランへの移行が設定確認より確実な対策になります。
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Zero Data Retentionは適格性の確認を経て組織単位で有効になる
サーバー側にデータを残さないZero Data Retentionは、Claude for EnterpriseでのClaude Code利用について適格なアカウントに提供される仕組みです。公式ドキュメントによると、標準のEnterpriseプランには含まれず、アカウントチームが適格性を確認したうえで組織単位で有効にします。
保持期間の要件が厳しい業種では、Enterpriseの契約時にこの点を確認しておくと、後から慌てずに済みます。
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TeamとEnterpriseのIncognitoチャットは組織のデータ書き出しに含まれる
法人プランでもIncognitoチャットは使えますが、個人プランと扱いが異なる点に注意が必要です。公式サポートによると、TeamとEnterpriseのIncognitoチャットはアカウント所有者が実行する組織のデータ書き出しに含まれ、Enterpriseの監査用の仕組み(Compliance API)の対象にもなります。
保持も安全性の目的で30日、または組織の保持設定に従います。従業員が「履歴に残らないから会社に見られない」と誤解しないよう、社内ルールで扱いを伝えておくと安全です。
Claudeの学習に関するよくある質問
紛らわしい用語や機能への回答は以下の4つです。
- Claude Codeの学習モードとは関係がありますか?
- 学習をオフにできたか確認する方法はありますか?
- 学習させない設定にすると回答の精度は下がりますか?
- 個人情報を含む文書を入力しても大丈夫ですか?
Claude Codeの学習モードとは関係がありますか?
関係ありません。Claude Codeの出力スタイルにあるLearning(学習)は、AIが利用者を教育するためのモードです。公式ドキュメントによると、コーディング中に解説を挟み、一部のコードを利用者自身に書かせるために「TODO(human)」の印を残します。
名前は似ていますが、入力データがAIモデルの学習に使われるかどうかとは無関係の機能です。
学習をオフにできたか確認する方法はありますか?
あります。claude.ai/settings/data-privacy-controlsを開いて「Help Improve our AI models」のトグルがオフになっていれば、設定後の新しい入力は学習に使われません。表示名は画面や時期によって表記が揺れることがあるため、モデル改善への協力に関するトグル、と覚えておくと確実です。
切り替え後の適用は、新しい会話から始まります。過去分は、チャットを削除すれば将来の学習には使われませんが、学習済みのモデルからは取り除かれません。
学習させない設定にすると回答の精度は下がりますか?
公式ドキュメントに、オフにすると機能や性能が制限される記載はありません。設定で変わるのは、学習に使われるかどうかと保持期間の2点です。
将来のモデル改善に自分のデータが役立たなくなる面はありますが、いま使っているClaudeの回答が変わるわけではありません。業務利用なら、精度の心配をせずにオフを選んで問題ありません。
個人情報を含む文書を入力しても大丈夫ですか?
学習の設定をオフにしても、入力した内容はAnthropicのサーバーへ送信され、30日間は保持されます。学習されないことと、送信されないこと・保存されないことは別です。
顧客の個人情報や社外秘の文書を扱うなら、法人プランを使い、入力してよい情報の範囲を社内ルールで決めておきます。判断に迷う情報は、固有名詞を伏せてから渡す方法が安全側です。
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Claudeに学習させない設定はトグル1つで今すぐ済ませましょう
Claudeのデータが学習されるかどうかを決めるのは、プランと設定の2つです。個人プランはclaude.aiのプライバシー設定で「Help Improve our AI models」をオフにすれば、設定後の入力を学習に使われない状態にできます。TeamやEnterpriseの商用プランとAPIなら、そもそも契約条件として学習の対象外です。
Claude Codeの環境変数では学習を止められない点・フィードバック送信の5年保持・オフにしても残る安全審査と遡及の例外まで押さえれば、判断を誤る余地はなくなります。適用は設定後の会話からのため、機密性の高い内容を扱う前の今のうちに、設定を済ませておきましょう。



