Claude CodeのMCPとは?設定方法と接続できないときの対処法を解説

Claude CodeにMCPサーバーを追加しても、別のフォルダでは表示されなかったり、認証を求められたりすることがあります。設定を保存する範囲と外部サービスへの認証は別の仕組みで、追加コマンドの成功だけでは使える状態か判断できません。
この記事では、Claude CodeのMCPでできることと設定方法、接続できないときの対処法を解説します。記事を読めば、必要な接続先を選び、動作確認まで進められます。最初はサーバーを1つ登録し、接続状態と実際の読み取り結果を確認しましょう。
Claude CodeのMCPとは外部ツールとつなぐための共通規格
MCPは、Claude Codeが外部の情報や機能を利用するための共通規格です。MCPの役割と接続方式を整理します。
- 外部サービスの情報取得や操作に使う
- 接続方式にはリモート型とローカル型がある
外部サービスの情報取得や操作に使う
MCPはModel Context Protocolの略で、AIアプリと外部システムのやり取りを定める公開された規格です。MCPに対応した機能を提供するプログラムを、MCPサーバーと呼びます。
Claude CodeはMCPサーバー経由で文書を検索したり、開発用の課題を取得したりできます。取得した情報をもとに要約や修正案の作成を頼める点が利点です。外部ツールから手作業で情報を移す負担を減らせます。
実行できる操作は接続先が提供する機能と、認証したアカウントの権限によって変わります。読み取りに加えて文書の更新などを扱う接続先もあり、MCPを追加すれば何でもできるわけではありません。
接続方式にはリモート型とローカル型がある
MCPサーバーの接続方式は、主にリモート型とローカル型です。接続先の公式手順に合わせて設定します。
接続方式による違いは、以下の表のとおりです。
| 接続方式 | サーバーが動く場所 | 設定する内容 | 確認する点 |
|---|---|---|---|
| リモート型 | 提供元などが運営する外部環境 | 接続URLと必要な認証情報 | URL・認証方式・アクセス権限 |
| ローカル型 | 自分のパソコンなどの実行環境 | サーバーを起動するコマンド | 必要なソフト・起動方法・アクセス範囲 |
リモート型ではHTTP方式が推奨されています。ローカル型はClaude Codeがプログラムを起動し、標準入出力を使うstdio方式で通信する形が基本です。
ローカル型でも、サーバーが外部APIへ通信する場合はあります。ローカルで動くことだけを理由に、情報が外へ出ないとは判断できません。
Claude CodeにMCPサーバーを設定する方法
最初の接続には、追加のアカウント認証が不要なClaude Code公式ドキュメントのMCPサーバーを使えます。MCPサーバーはデスクトップアプリのコネクタ画面やVS Code拡張からも追加でき、Web版はリポジトリ内の.mcp.jsonを読み込む仕組みです。本記事では設定の保存先が分かりやすいCLIを例に、設定から利用確認までを次の手順で進めます。
- ターミナルでMCPサーバーを登録する
- 接続状態とエラー内容を確認する
- 会話からMCPサーバーを使って情報を取得する
ターミナルでMCPサーバーを登録する
Claude Codeのインストールとログインを済ませ、作業フォルダでターミナルを開きます。MCPの追加コマンドを入力する場所は、Claude Codeとの会話欄ではありません。
公式ドキュメント検索を登録するコマンドは、以下のとおりです。
claude mcp add --transport http claude-code-docs https://code.claude.com/docs/mcp
claude-code-docsは登録するサーバーの名前で、URLが接続先です。追加成功のメッセージは設定を保存したことを示します。サーバーから情報を取得できたことまでは証明しません。
ローカル型では、区切りの--より後ろにサーバーの起動コマンドを書きます。基本形はclaude mcp add サーバー名 -- 起動コマンドです。名前や起動コマンドは説明用の表記なので、利用する提供元の正式なコマンドに置き換える必要があります。
接続状態とエラー内容を確認する
登録後は、ターミナルでclaude mcp listを実行します。サーバー名が一覧にあるかに加えて、接続状態の表示まで確認してください。
代表的な表示と確認する内容を整理します。
| 表示 | 状態 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| Connected | 接続して利用できる状態 | 会話から実際に情報を取得できるか |
| Connected · tools fetch failed | 接続後の機能一覧取得に失敗 | `claude mcp get サーバー名`でエラー詳細 |
| Needs authentication | 外部サービスの認証が必要 | ブラウザ認証やトークンの設定 |
| Failed to connect / Connection error | 接続に失敗 | URL・ネットワーク・起動コマンド |
| Pending approval | 共有された設定の承認待ち | Claude Codeを起動して設定内容を確認 |
| Disabled for this project | プロジェクト設定で無効化中 | `/mcp`で再有効化 |
認証が必要なサーバーでは、登録とは別にサインインやトークンの設定を行います。認証方式は提供元によって異なるため、すべてのサーバーで同じ認証画面が開くわけではありません。
会話からMCPサーバーを使って情報を取得する
接続後は、Claude CodeにMCPサーバー名を指定して読み取りを依頼します。回答が返ってきたかだけでなく、MCPの機能を呼び出した表示も確認する方法です。
公式ドキュメント検索の利用確認は、次の順で進めます。
- ターミナルで
claudeを実行して会話を開始 - 「claude-code-docsを使って、MCP_TIMEOUTの意味を調べて」と入力
- 操作の許可を求められたら接続先と内容を確認
- サーバー名が付いた呼び出し表示と取得結果を確認
Claude Codeは内蔵の機能でも回答を作れるため、自然な文章が返るだけではMCPを使った証拠になりません。新しい接続先の確認では、使うサーバーを明示すると区別しやすくなります。
会話中に接続を管理するコマンドは/mcpです。試用後に公式ドキュメント検索の設定を削除する場合は、ターミナルでclaude mcp remove claude-code-docsを実行できます。詳細は公式のMCP接続手順でも確認できます。
MCPの設定を保存する範囲と共有方法
MCPの設定が別のフォルダで見つからないときは、保存範囲を確認します。範囲を指定するスコープと、チームで共有するときの確認事項は以下のとおりです。
- local・project・userを使い分ける
- 共有ファイルに認証情報を書き込まない
- Claudeのコネクタが引き継がれる条件を確認する
local・project・userを使い分ける
スコープを指定せずに追加すると、現在のプロジェクトで自分だけが使うlocal設定になります。すべてのプロジェクトで利用したいときは、user設定を選びます。
スコープによる保存先と利用範囲の違いは、以下のとおりです。
| スコープ | 利用する範囲 | 標準の保存先 |
|---|---|---|
| local | 自分だけ・現在のプロジェクト | `~/.claude.json`内のプロジェクトごとの項目 |
| project | 同じプロジェクトのメンバーと共有 | プロジェクト直下の`.mcp.json` |
| user | 自分だけ・全プロジェクト | `~/.claude.json`内の共通項目 |
追加時に--scope userや--scope projectを指定できます。~は利用者のホームフォルダを表し、設定ディレクトリを変更している場合は保存先も変わります。
CLIの通常設定で同じ名前が重複したときの優先順位は、local→project→user→プラグイン提供のサーバー→Claudeのコネクタです。設定が思ったとおりに反映されないときは、重複したサーバー名も確認する対象です。管理者による設定やデスクトップ版では、優先順位の扱いが異なる場合もあります。
共有ファイルに認証情報を書き込まない
.mcp.jsonを共有すると、チームで接続先の設定をそろえられます。ただし、ファイルを受け取ったメンバーが全員同じアカウントで接続できるわけではありません。各メンバーが必要な認証を行うサービスもあります。
トークンやAPIキーを共有ファイルへ直接書くと、変更履歴を管理するGitなどから秘密情報が漏れるおそれがあります。設定の共有前に、URLだけでなくヘッダーや起動時の引数も点検してください。
Claude Codeは設定ファイル内の環境変数参照にも対応しています。環境変数を使う場合も、実際の秘密情報をチャットや共有リポジトリへ貼り付けない運用が必要です。共有されたMCP設定には承認の確認があり、実行されるコマンドや接続先を読んでから許可します。
Claudeのコネクタが引き継がれる条件を確認する
ClaudeのWeb画面で設定したコネクタを、Claude Code側でも使える場合があります。CLIやVS Code拡張がコネクタを取得するには、Claudeのサブスクリプションによるログインが有効であることが条件です。
APIキーや外部クラウド経由の認証を使っている場合は、同じようには読み込まれません。会話中の/statusで有効な認証方式を確認できます。デスクトップ版やクラウド上のセッションでは、コネクタの受け渡し方法にも違いがあります。
コネクタが見つからないときに、同じ接続を繰り返し登録するのは避けましょう。公式資料では、同一URLのサーバーをClaude Code側で追加するとWeb側のコネクタが隠れる場合も示されています。詳しい条件は公式のMCP仕様で確認できます。
Claude Codeから利用できるMCPサーバーの例
業務で使うMCPサーバーは、必要な情報が置かれているサービスから選びます。文書管理と開発業務の例として、次の接続先を紹介します。
- Notionの文書を検索・整理する
- GitHubの課題やコードを確認する
Notionの文書を検索・整理する
Notionの公式MCPサーバーでは、ワークスペース内の情報をAIから扱えます。文書を探して内容を整理する用途に加えて、利用権限の範囲で更新する用途もあります。
Claude Codeへ登録するコマンドは、以下のとおりです。
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp
登録後は会話中に/mcpを開き、NotionのOAuth認証を進めます。OAuthは、外部サービスの認証画面でアクセスを許可する仕組みです。利用するワークスペースやアカウントを確認して承認します。
最初の依頼に適しているのは「指定した議事録を探して要点を整理する」などの読み取りです。ページ更新まで任せる場合は、対象と変更内容を確認してから進めます。Notion公式の接続手順では、各利用環境での設定方法を確認できます。
GitHubの課題やコードを確認する
GitHubの公式MCPサーバーは、課題を管理するIssueや変更案を確認するプルリクエストなどを扱う接続先です。コードや変更履歴をまとめるリポジトリと、任せたい作業の範囲を絞って利用します。
Claude CodeとGitHubの連携方法!Actionsの設定手順も解説
認証方式は利用する構成ごとに確認が必要です。GitHub公式のClaude Code CLI向けリモート接続例では、PATと呼ばれる個人用アクセストークンを使います。一方、ローカルサーバーにはOAuthでログインする手順もあります。
GitHubを使うときに、Notionと同じブラウザ認証だけで設定できるとは限りません。接続方式を決めてからGitHub公式のClaude向け導入手順を確認してください。トークンを使う場合は、対象のリポジトリや操作に必要な権限へ絞ることが基本です。
MCPサーバーを業務で使うときのセキュリティ対策
MCPは外部の機能を呼び出すため、接続先と権限の確認が欠かせません。企業で導入するときは、以下の対策を組み合わせます。
- 提供元とアクセスする情報を確認する
- 読み取りと書き込みを分けて権限を設定する
- 管理者が許可する接続先を定める
提供元とアクセスする情報を確認する
MCPサーバーは、運営者や配布元を確認してから追加します。公式ディレクトリへの掲載だけで、自社の機密情報を任せてよいと判断することはできません。
導入前に確認する対象は、次のとおりです。
- サーバーの提供元と公式の配布場所
- 読み取り・更新できる情報の範囲
- 外部へ送信される情報の種類
- ローカルで起動するプログラムと必要な権限
外部文書には、AIへの不正な指示が混入する可能性があります。プロンプトインジェクションと呼ばれる攻撃で、Claude Codeの公式資料も注意を促しています。文書を読む用途であっても、接続先の信頼性確認は省けません。
読み取りと書き込みを分けて権限を設定する
読み取りしか必要ない業務には、書き込み権限を与えない運用が基本です。MCPサーバー側に読み取り専用の設定があるか、外部サービス側で権限を絞れるかを確認します。
Claude Codeへの依頼文だけで「更新しない」と伝えるより、接続先の権限も制限する方が誤操作の範囲を抑えられます。例えば議事録の要約が目的なら、文書の削除や外部送信まで許可する必要はありません。
書き込みを許可する場合は、対象と操作内容を確認する手順を残します。権限の設定と日々の確認を組み合わせる考え方は、Claude Code全体の運用でも共通です。
Claude Codeのセキュリティを徹底解説!安全に使う設定と企業運用も紹介
管理者が許可する接続先を定める
企業では、管理者がMCPサーバーを配布したり、利用できる接続先を制限したりできます。共有用の.mcp.jsonを置くだけでは、利用者による追加を防ぐ管理にはなりません。
管理用のmanaged-mcp.jsonには、利用者が自由に追加できる範囲を制限する仕組みがあります。ただし、管理設定から提供するサーバーやアプリ内部から渡されるサーバーなどは扱いが異なります。単にファイルを置けば全経路を同じように制御できるとは限りません。
許可リストの設定も、管理者の指定だけを使わせるかによって挙動が変わります。情報システム部門が公式のMCP管理機能を確認し、利用環境に合った制限を設計する必要があります。
Claude CodeのMCPに関するよくある質問
MCPの費用や接続後の動作について、代表的な疑問に回答します。
- MCPを使うと追加費用はかかりますか?
- MCPサーバーを増やすと動作が重くなりますか?
- 接続や認証に失敗したときは何を確認しますか?
MCPを使うと追加費用はかかりますか?
MCPを使う業務では、Claude Codeの利用料と接続先の費用を分けて確認します。MCPが公開規格であることと、業務全体を無料で実行できることは別です。
Claude Codeを含む個人向けプランの月払い例は、以下のとおりです。
| プラン | 公式の月額表示 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| Pro | 20米ドル | 月払い。年払いとは金額が異なる |
| Max | 100米ドルから | 利用量に応じたプランの選択 |
金額は米ドル表示で、税や地域などの条件により支払額が変わります。APIを使う場合は、サブスクリプションとは別の従量課金です。最新の条件はClaude公式の料金ページで確認できます。
接続先のサービス契約やAPI利用料、サーバーを自分で運営する費用も確認が必要です。MCP経由の処理でもAIの利用量は発生するため、利用上限や追加使用の設定を含めて見積もります。
MCPサーバーを増やすと動作が重くなりますか?
MCPサーバーを増やすと、情報の読み込みや通信の負担が増える場合があります。Claude Codeには必要な機能の定義を後から読み込むツール検索がありますが、負担がなくなる仕組みではありません。
ツール検索を使っていても、機能名やサーバーの説明などは会話の処理に使う領域を消費します。外部サーバーの応答速度や取得する情報量も、待ち時間を左右する要因です。
ツール検索は利用するモデルや接続環境によって使えない場合があります。「現在は何個追加しても問題ない」とは考えず、使わなくなった接続は無効化や削除を検討する対象です。
接続や認証に失敗したときは何を確認しますか?
接続に失敗したときは、表示されたエラーに合わせて原因を絞ります。設定をすべて消す前に、以下の点を確認してください。
- 登録先のスコープと開いている作業フォルダ
- 提供元が案内するURLと接続方式
- ローカルサーバーに必要なソフトと起動コマンド
- 認証したアカウントと対象データの権限
- ネットワーク制限と管理者の接続制限
HTTP方式が推奨されていても、従来のSSE方式が一律に使えないわけではありません。接続先の対応方式と手順を確認する必要があります。
Claudeのコネクタにsession token rejectedと表示される場合は、Claude Code側のログインが失効している可能性があります。外部サービスだけを認証し直すのではなく、Claude Code側の再ログインも確認する対象です。
Claude CodeのMCPは登録・接続・読み取りまで確認しよう
Claude CodeのMCPは、外部サービスの情報や機能をAIから使うための共通規格です。接続先を登録しただけで作業を終えず、状態表示と実際の情報取得まで確認すると設定の行き違いを見つけやすくなります。
業務で利用するときは、次の点を押さえて進めましょう。
- 必要な接続先を1つ選んで動作を確認
- 自分だけで使う設定とチーム共有の設定を区別
- 接続先ごとの認証方法と権限を確認
- 更新や外部送信を任せる範囲を限定
最初は、追加の認証が不要な公式ドキュメント検索で接続の流れを確かめる方法があります。業務ツールへ広げるときは、読み取りから始めて必要な操作を追加してください。



